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2006/03/04

永田議員のメール問題その後

2月24日の朝日新聞全国版・社会面に、永田寿康議員のメール問題に対する私の見解が掲載されました。

「民主党は自爆してしまった」「功名争いやパフォーマンスじみた行動で、国会議員の軽さを国民に見せつけてしまった」と指摘し、前原誠司民主党代表については「政局にするつもりで質問を許し、重大な責任がある」とコメントさせて頂いたところ、多くの皆さんからご意見を賜りました。

この中でもっとも多かったのは、「永田議員は辞職すべきである」というものです。また、「前原代表も責任を負うべきである」とするご意見も多数ございました。確かに、永田議員の記者会見を報じた新聞・テレビの論調も厳しいものですし、さらには私の知る多くの市民の方々も同様に「陳謝、党員停止処分で済むレベルの問題なのか」という疑問をストレートにぶつけてきます。

国民の多くはおそらく、「民主党執行部の判断は非常に甘く、間違っている」と感じているのでしょう。

自民党は当初、永田議員を泳がせることによって民主党の弱みを握って黙らせ、4点セットを抱えた今国会を乗り切る算段であったように思われます。また、一部には永田議員の除名処分を求める声も根強くあるといいます。しかし、これは有権者によって選ばれた「国会議員の身分」に関わる重大な問題です。永田議員が自らの責任を明確にするのは当然としても、こうした安易な処分は避けるべきであろうと私は考えます。

例えば、国家的重大事で国会の議決を要するケースがあったとします。そこで反対する野党議員を些細なことから国会除名処分にできるのであれば、与党はどんな法案を通すことも可能となります。また、国会議員には不逮捕特権があります。これは、政府与党に反対する国会議員を逮捕して法案を通す暴挙を許さないための安全弁なのです。つまり、法に触れる犯罪行為でもない限り、国会議員の除名処分は避けるべきでしょう。

■地方議員の声

さて、私たち地方で活動する議員にとって今回の件は非常に迷惑な話であったことは否定できません。どの会合に出ても、誰とお会いしても、開口一番「民主党は大変だな」「民主党は何をやってるのか」と叱責されます。

民主党は都市型政党として出発しております。したがって、私たちのように地方で活動する議員の存在が軽視されている面もあり、党内で大事にされているとはとても思えません。中にはハッキリと「地方の県議会議員や市議会議員は国政選挙に必要ない」「地方には中央の政党の組織は要らない」と主張する国会議員も民主党にはいるのです。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

私はむしろ、地方の県議会議員や市町村議会議員の力が国政選挙に欠かせないと考えます。こうした議員たちの日頃の積み重ねがあってこそ、民主党は国政の議席を「都市型選挙」が通用しない地方でも得ているのです。しかし、国会ばかりではなく地方議会で私たちが政権党・自民党と対峙し、草の根の活動で改革に取り組んでいることを党の幹部たちはどれほど理解しているのでしょうか。

テレビカメラが向けられる華やかな選挙の舞台で注目を浴び、マイクを握って格好よく大衆に政策を訴えるパフォーマンスだけで選挙に勝つなど、地方で地道に活動している私たちには「夢のまた夢」のような話です。風に乗って議席を増やし、連戦連勝と浮かれていられたのは過去の話です。風が止んで歴史的な大敗を喫した今、私たちの民主党はどこに向かおうとしているのでしょうか。

私は、地方で現状を憂うばかりです。

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