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2006/04/08

小沢氏の代表就任に期待

前原誠司氏の代表辞任に伴う民主党の後任代表選が7日午後に行われ、前副代表の小沢一郎氏が大差で新代表に選ばれました。敗れた菅直人氏も素晴らしい政治家でありますが、正直に申し上げると、この危機的状況を打開して党を立て直すのは小沢氏しかいないと私は思います。

大ベテラン・小沢氏の強い指導力は、自民党時代から誰もが認めるところでした。その百戦錬磨の手腕、経験に民主党国会議員の多くが「再生」への思いを託したのでしょう。その道のりは確かに険しいのですが、小沢氏なら必ずやり遂げると私は信じています。

崩壊さえ危惧された民主党を再建するためにはまず、小沢氏がその強い指導力で党内をひとつにまとめることです。若手からベテランまで、国会議員がいくつかのグループに分かれ反目している党内を結束させない限り、党内改革も地方組織の強化も叶いません。

次なる課題は失われた信頼の回復です。メール問題への対応を誤り、地に堕ちた党の信用を元通りにするのは、並大抵のことではありません。今は厳しい意見を真摯に受け止め、挙党体制で与党・自民党に対して堂々と議論を挑み、政党としての存在感を地道な努力で高めていく以外に方法はないと考えます。

そして、選挙への備えも大至急行うべきです。政権交代を目指す政党として当面の政策課題を再点検し、来年春の統一地方選挙、夏の参議院議員選挙への準備を早急に整えなくてはいけません。

政権担当能力を示せ

さらに、小沢氏だからこそ特にお願いしたいのは、この国の根幹に関わる憲法と外交の問題への対応です。自民党が憲法の改正案を発表した今、民主党としてどうすべきかは自明の理です。もしこれまでのような中途半端な論議でお茶を濁せば、自民党の思う壺であります。

私たち民主党は政権を担う党として、憲法改正については国民の意見を踏まえながら議論を重ね、独自の改正案をまとめて自民党との違いを明確に示さなければなりません。ここで足並みが揃わなければ、民主党は分裂する恐れもあります。小沢氏の指導力は、こうした場面で真価を発揮するはずです。

また、外交でも自民党とは違うアプローチで日本の国際的地位を高めなくていけません。小泉内閣の失政のひとつにアジア外交の失敗が上げられていますが、小沢氏は「米国との関係を重視しつつも、中国や韓国などアジアの諸国との関係を至急回復したい」と述べています。近隣諸国との友好関係・信頼関係の構築は、今後の外交を進める上で非常に重要です。

最後に、民主党は「この国をどうするのか」という明確な将来ビジョンを国民に示す必要があります。国の指導者が目先のことに明け暮れ、歴史観もないまま場当たり的対応を続けた結果、国民の心もバラバラになってしましました。このままで、日本は理想的な「国家」を作れるのでしょうか。

この数十年、国家が経済至上主義に徹した結果、国民の心はすっかり荒廃したように感じます。国民教育を軽視した結果、国や地域、家庭といったコミュニティへの愛情が薄れてしまい、極端な個人主義もはびこっています。社会生活を営むためには、最低限の規律や道徳、相手を尊重する思いやりの精神が求められます。それはかつて美徳とされたものですが、今はどうも違うようです。

新代表に就任した小沢氏は民主党の再生のみならず、今の日本を理想的な国家に作り変える逞しい精神性とパワーがあります。敢えて火中の栗を拾った小沢氏の今後の取り組みに、私は期待して止みません。

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