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2006/04/16

街は活気を取り戻せるか

「都市計画法」など街づくり関連三法が、ようやく改正されます。

地方都市の中心部がここまで空洞化してしまうと、いくら地元商工者の皆さんが知恵を出して努力しても、思ったように再生できるものではありません。時代の流れに乗った大資本に中小の業者が対抗する難しさは、私がここで申し上げるまでもないでしょう。

今般の改正は、これまで野放し状態であった大型店の郊外進出に一定の歯止めをかけ、市街地中心部の活性化を促進しようという趣旨に基づくものです。これは、かつての商店街の賑わいを取り戻そうと頑張っていた地元の皆さんにとって、非常に画期的なことであります。

当然のことですが、大型店を経営する側にとっては、これは「とんでもない改悪」であるはずです。しかし、弱肉強食の論理そのままに規模の違う者同士を同じ土俵で戦わせることは、必ずしも公正・公平な自由競争とは言えません。

地域の中の「商店街」

私が小・中学校の頃、親に連れられて秋田市を訪れると駅前の金座街は多くの買い物客で賑わっており、広小路も木内デパートに向かう家族連れが大勢歩いていました。県北の木材都市として栄えた能代市も、駅前から畠町商店街・柳町・映画館通りは活気に満ちていたものです。

おそらく、県内のどの商店街にもこれと同じ光景があったと思います。そこには荒物雑貨店や食料品店、衣料品店、理美容院、食堂などさまざまなお店が並び、地元の皆さんを相手に元気に商売をしていたはずです。商店街には古くから受け継がれてきた伝統や技術、文化、慣習などもあり、正月やお盆といった時期には地域が一体となって盛り上がりました。商店街は、単に買い物をするだけの場所ではなかったように思います。

ところが、大型店が次々と郊外に進出するようになってからはこうした商店街からパワーが失われ、次第に衰退していきました。確かに商店主らの努力不足はあったかもしれませんが、小さな資本で時代の流れに逆らうのは並大抵のことではありません。さらに大店法の改正や道路整備といった行政側の施策が大型店の郊外設置に拍車をかけ、街中心部のゴーストタウン化が進んだのです。

私たちが望む街とは?

大型郊外店の屋根付ショッピングモールは雨や雪も関係なく歩くことができ、心地よい音楽が流れる広く明るい店内は魅力的かもしれません。さまざまな専門店が軒を連ね、レストラン街も充実しています。都会とまったく同じ品揃えで、消費者を飽きさせることもないでしょう。しかし、その一方で地元の商店が次々と廃業に追い込まれて失業者を生み、地域を支えてきたコミュニティーまで崩壊しようとしています。

私たちは、地域住民の生活に密着した商店街が消え行くのを黙って眺めていて良いのでしょうか。これが私たちの望んだ街の姿なのでしょうか。

私は昨年6月から再び商工労働委員会の所属となっております。当然、街の空洞化問題については以前から議論を重ねて参りました。今回はその議論を踏まえつつこの法改正を注意深く見守り、県内商工会の皆さんと情報を交換・共有し、地元商工業の発展の策を探りたいと考えております。

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