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2006/04/02

前原執行部の総退陣に思う

遅きに失したという感はありますが、偽メール問題を引きずらないためにはやはり、前原誠司氏ら党執行部が総退陣する以外に手はなかったと思います。

本来、牛肉の輸入問題や耐震データの偽装問題などで、今国会は民主党が小泉内閣を追及する絶好のチャンスでした。ところが、永田寿康議員の勇み足でこの好機を潰してしまったばかりでなく、自民党・武部勤幹事長への謝罪文を全国紙に掲載せざるを得ない状況にまで追い込まれてしまったわけです。

政権を奪い取ろうとしている野党が大きなミスを犯し、政権党に対して平謝りする姿を見て、国民の皆さんはどのように感じられたでしょうか。これは、考えるまでもなく我が党にとって大きなマイナスです。私はかねてから前原代表らの退陣は避けられないと主張しておりましたが(3月4日付記事:永田議員のメール問題その後)、それが今ごろ現実のものとなったからといって、あの失態で失ったものを取り返せるわけではありません。

すべては「見通しの甘さ」から

民主党は一時、国政選挙で連勝するなどし、政権交代を期待する国民の声も高まっていました。ところが、永田氏のメール問題によって政権担当能力を疑われ、世論調査などの結果(ある報道機関の調べでは、大半が今回の対応に納得していません)などを見ると、有権者から呆れられ見放されてしまったような印象さえ受けます。これらが全て、前原執行部の見通しの甘さや経験不足に起因していることは否定できません。

昨今の民主党の状況を地方から眺めていて気になったのは、若手を過大評価している面です。確かに彼らは理論武装し、議論をさせればベテランと対等に渡り合います。そして、その若さを武器にしたイメージ作りが選挙で有利に働くこともあるしょう。しかし、いざという場面では経験不足から対応を誤り、今回のような事態を引き起こす危険性も高いと言えます。その危うさをフォローするのがベテランなのですが、若手議員には先輩のアドバイスが「年寄りの小言」にしか聞こえなかったのかもしれません。

地道な努力を知らないエリート然とした議員に、国民の苦労がどれほど理解できるのでしょうか。私は常々この点に大きな不安を抱いてきました。事実、民主党の党勢を拡大するため必死になって頑張ってきた地方のベテラン党員・議員の「経験」「努力」を軽視する傾向は、社会経験の少ない若手代議士ほど顕著であるように思われます(私はかつて自民党に在籍しておりましたが、地方組織に対する姿勢は民主党と大きく異なります)。

国民の信頼を得るために

我が民主党の再生は、4月7日に行われる党代表選にかかっています。小沢さん、菅さんら経験豊かなベテランがトップに立ち、地道な努力を重ねる以外にこの党を建て直す道はないと私は考えています。そのためにはまず、党内を一致団結させなくてはなりませんし、再建の陣頭指揮に当たるリーダー(代表)には強力な指導力とカリスマ性が求められます。

派手なパフォーマンスでマスコミに取り上げてもらうことだけが、この党のイメージアップにつながるわけではありません。もっと国民の目線に立ち、思いやりのある政治を分かりやすく謙虚に示す地味な活動こそが必要です。そして、そのためには地方の声に耳を傾け、その意見を積極的に取り上げていく具体的な行動を起こさなくてはいけません。

都市型政党と称して地方を軽視した中央集権型の組織を志向し続ける限り、民主党は自民党に対抗しうる足腰の強い政党にはなれないでしょう。風頼みの選挙の怖さは、昨年の総選挙で嫌というほど味わったはずです。この党を真に政権担当できる組織にするためには、地方から組織の強化を図って支持基盤をしっかり固め、国民の声を広く取り込んで政策にきちんと反映させることです。

新しい体制で国民の信頼を得るため、私は地方で皆さんの声に耳を傾け、党の再生に取り組みたいと思います。

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