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2006/07/08

ミサイル発射をどう読むか

北朝鮮のミサイル発射によって日本国内は一時、騒然としました。多くの国民が、国際世論を無視した北朝鮮に対して、正体不明の不気味な「ならず者国家」という印象を深めたことは疑う余地がないと思います。

ミサイルの発射は99年の米朝高官協議で一時凍結が話し合われ、02年の小泉首相の訪朝時の「平壌宣言」、さらには6ヶ国協議にも盛り込まれた事案です。当然、今回の北朝鮮の行動は国際間の信義を踏みにじるものであり、とても容認できません。

では、今、なぜミサイルの発射だったのでしょうか。

これは、示威行為であろうと私は考えます。核の保有に続いて、強力なミサイルの存在を示すことで周辺に脅威を与え、行き詰まっている6ヶ国協議を打開し、アメリカによる金融制裁解除を狙って2国間交渉を実現したいという思惑が見え隠れするのです。

しかし、この北朝鮮のやり方は実に危険であり、1歩間違えば軍事衝突につながりかねないギリギリの作戦です。ブッシュ政権も、こうした手法を取る北朝鮮に対していつまでも穏便な態度を保ち続けるとは思えません。北朝鮮は、米国を甘く見過ぎています。

北朝鮮の後ろ盾である中国も、今回はさすがに困っているようですし、ロシアもこれまでになく強い態度です。北朝鮮が国際的な孤立の道を歩んでいることは、誰の目にも明らかといえます。

このような国を相手に、日本はどのような態度を取るべきなのでしょうか。これは国家として「毅然と意志表明」する以外にないと思います。万景峰号の入港禁止はもちろんのこと、送金の禁止や貿易の停止など、時と場合を考えながら対応を検討すべきです。

また、ミサイルへの守りも課題です。現在はアメリカの人工衛星やイージス艦による監視体制は強化されているそうですが、さらに日米間で進められているミサイル防衛システム(MD)の導入を急ぐべき、という声も当然高まってくるでしょう。

私は、必要以上に北朝鮮の脅威を煽ることは自制しなくてはならないと考えますが、平和を維持するのは容易でないという現実の国際情勢を冷静に見つめ、間違いのない判断をしなければならない局面を迎えていることは否定できないとも思うのです。

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