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2006/08/04

小沢代表、来秋のねらい

先月27日の午後、民主党の代表・小沢一郎さんが秋田を訪れました。これはもちろん、来年夏の参議院議員選挙と、その前に行われる地方統一選挙を意識してのことです。選挙を機に党組織がまだ脆弱なこの秋田を何とかしたい、というのが小沢さんの考えであろうと私は思います。

秋田の現在の状況を見ると、県北2区の現職代議士・野呂田芳成さんが郵政改革法案に叛旗を翻して自民党を除名処分となったほか、官房長官を務めた同党の重鎮・村岡兼造さんのご子息・村岡敏英さんも前回、無所属で衆議院議員選挙に出馬しています(秋田3区~結果は落選)。民主党本部では、非自民勢力を結集すれば来年夏の参院選は十分に勝ち目があると分析しています。

確かに、新人の村岡さんはケース・バイ・ケースで民主党支持、民主党寄りのスタンスを取ることもあり得るでしょう。ただ、自民党の代議士として長きにわたって活動してきた野呂田さんの場合、野呂田さんを支持してきた(している)自民党の地方議員まで動かせるかどうかです。

野呂田さんは小沢さんとつながりがある一方、青木幹雄さん(自民党・参議院議員会長)とも来秋の際に会っていると言われております。現在は自民党と民主党から一定の距離を置き、政局の成り行きを眺めていることは想像に難くありません。この一筋縄ではいかないベテランに、どう接触を図るのかも課題のひとつでしょう。

■小沢民主党の戦略

小沢さんの戦略は、全国に29ある1人区で自民党に勝つことにあります。これにより参議院の与野党勢力は逆転し、与党が圧倒的多数を占める衆議院から送られてくる法案にNOを突き付けることが可能となり、自公政権を打倒できると読んでいます。だからこそ小沢さんは来年夏の参議院議員選挙を重視し、政権を獲得する最後のチャンスと位置付けているのです。

国民の間にも、「小沢さんに政権を取らせたい」という声は少なくありません。永田寿康さんのメール問題で最悪の事態に陥った民主党でしたが、代表が前原誠司さんから小沢さんに交代した途端、国民の民主党に対する見方が一変したことは紛れもない事実であります。その意味で民主党は今、上昇気流に乗ろうとしていると私は見ています。

ところで、来秋した小沢さんと私たち地方議員との懇話は和やかなものでした。そのお話を聞き、小沢さんの地方議員に対する期待の大きさもひしひしと伝わってきました。これまで中央重視・都市型だった民主党は、小沢さんの下で大きく方向転換したのです。

国政選挙を勝ち抜くためには、まず地方議員の数を増やし、党組織の裾野を拡大しなければなりません。そのことは、お隣の岩手県で強力な組織を築き上げた小沢さんであれば百も承知でしょう。

■格差社会の是正へ

最後に、小沢さんとのやり取りの中で印象に残ったことをいくつかお知らせいたします。

まず、小沢さんは国が進めている新農政に絶対反対の立場です。特に、20ヘクタールを1単位とする集落営農について、国は価格が下がった場合に3年間の平均値の80パーセントを保証するという政府案については「まったく不充分である」としています。

小沢さんは、国のムダ遣いを改革すればいくらでも価格保証はできると指摘し、「この政策では日本から農村が消滅してしまう」と危惧しています。また、大都市と地方、若者や中高年層に広がる社会格差も、小沢さんは「市場主義政策の大きな誤りに起因している」との見方を示し、小泉政権を批判しました。

小沢さんは、小泉政権は過去に例がないほどマスコミを利用したと言います。そして、時には様々な手を使ってメディアに圧力をかけ、敵対する者を排除してきたことを上げ、「小泉さんは恐ろしいまでに総理総裁の権力を行使してきた人だ」と結論付けています。

今回の懇話会で小沢さんの本音に触れ、「私たちも地方から日本の改革に真剣に取り組まねば」という思いを新たにした次第です。

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