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2007/02/22

内閣支持率急落に思う

ここ最近、安倍内閣の支持率が目に見えて下降しています。2月20日の朝日新聞に掲載された世論調査の数字によると、国民の内閣支持率がついに37パーセントにまで落ち込み、逆に不支持率が40パーセントにまで跳ね上がっています。また、同じ日の読売新聞でも内閣支持率は45.3パーセント、不支持率は42.7パーセンと報じました。これは、安倍内閣が危険域に足を踏み入れようとしていることを如実に示すものだと思います。

振り返ってみれば、昨年9月に華々しく政権が発足した時は60パーセント以上の支持率でした。安倍総理の若々しさ、ソフトなイメージ、さらには毛並みの良さに国民は期待したのです。自民党が安倍さんを担いだのは、その人気で参院選に勝利することにありました。政権が発足した時点では、その狙いが見事に的中したかのように見え、おそらく安倍さんを総理に推した人たちもニンマリしたのではないでしょうか。

ところが、最近の動きを見ていると、安倍さんはリーダーとしての力量不足を露呈したと言わざるを得ないようです。閣僚の不用意な言動や事務所費などの問題は言うに及ばず、党幹部が総理や内閣を軽視しているような有様では統制など取れるはずもありません。この状態が続けば、内閣の意思形成-すなわち、国家の意思決定が全く出来なくなってしまうという事態を招きかねません。

これはこの国にとって非常に由々しき事態です。この状態から抜け出すには、内閣改造で出直すしか道はないと思います。仮に夏の参院選で自民党が負けるようなことになれば、安倍内閣が一瞬にして吹き飛ぶのは間違いありません。

政党政治の空洞化

ところで、マスコミの世論調査でもうひとつ気になったことがあります。それは野党第一党である民主党の支持率も上がっていないということです。繰り返された政府与党の失敗で、民主党内には小躍りして喜んだ方もいたと聞いておりますが、それで政権が転がり込むほど世の中は甘くありません。民主党の国会対策の拙さ、メディア戦略の不徹底ぶりについては、党員である私の目から見てもお粗末と言わざるを得ないのです。

以前からこのブログで繰り返し主張しているように、いつまでも「風」や「敵失」に頼っているようでは政権交代の実現など困難であろうと考えます。選挙は、自らの力で勝ち取らなければならないのです。政府与党は非常にしたたかですし、権力も持っています。つまり、敵はいかなる仕掛けも可能だということを忘れてはなりません。

6年前を思い出せばそれは明らかです。当時、参院選を控えた森内閣の支持率は9パーセントにまで落ち込んでいました。誰の目から見ても、選挙戦で自民党に逆風が吹くのは確実でした。しかし、参院選に突入する直前の6月、突如として小泉さんが登場して「自民党をぶっ壊す」と啖呵を切り、これにしびれた国民から歓迎を受けて8割以上という驚異的な支持率を獲得。一人区(当時は27、今夏は29)で自民党は25勝2敗という歴史的な大勝を演じて見せました。

民主党はあの時の屈辱を改めて思い起こし、70以上も議席を減らした前回衆院議員選挙の分も巻き返すため、なお一層奮起しなければならないと考えます。

そのためにはまず、国民の支持を得ることが必要です。ただし、不人気は今は政権与党の自民党ばかりでありません。前述したように、野党第一党の民主党も国民の気持ちをつかめきれず、支持率を下げているという厳しい現実があります。そして、その一方で無党派層が50パーセントに迫ろうという勢いで増えています。この状況が行き着く先は、政党政治の空洞化に他なりません。

選挙の勝敗に一喜一憂するばかりではなく、こうした政治状況に危機感を持つことも政治家にとって大事ではないでしょうか。

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