« 統一地方選挙を終えて | トップページ | 県議会会派構成の顛末(2) »

2007/05/03

県議会会派構成の顛末(1)

ご存知の方も多いと思いますが、開票結果を待つ選挙事務所の雰囲気は独特です。

緊張に包まれた支持者の方々がテレビの画面を食い入るように見つめ、当選確実と報じられるや否や騒然とし、互いの肩を叩き合って喜ぶその姿。関係者は顔をくしゃくしゃにし、握手をしたり、涙を流したり、人間としての感情をむき出しにします。この熱気は、おそらくその場に居合わせた人だけが味わえるものでしょう。

ただ、この興奮から一夜明けてしまえば、候補者と選挙事務所は挨拶やさまざまな手続きなどに終われ、今後のスケジュールのことで頭がいっぱいとなります。つまり、いつまでも当選者の気分に浸ってはいられないわけです。

特に、今回は与野党の勢力図が塗り変わるかどうかの選挙であり、直後から各会派の間の引き合いがスタートしています。

例えば、唯一「寺田県政与党」を自認している会派「みらい21」は3名が落選してしまい、その穴埋めのためにいち早く樽川隆さん(大仙市)と寺田知事直系の近藤健一郎さん(北秋田市)を会派に引き込み、さらに民主が推薦した鈴木孝雄さん(無所属/秋田市)をも含めて総勢10名としました。

(※鈴木さんについては、推薦するに当たって民主会派入りを約束していただき、ご本人からも「民主党に入党して党の活動に当たりたい」という強い希望がありました。その意思を踏まえての推薦決定でありましたが、鈴木さんの今回の心境の変化は、残念ながら民主党に対する背信的行為と言わざるを得ません。)

また、今回は大仙市の原幸子さん、由利本荘市の加藤鉱一さん、秋田市の工藤嘉範さんという3人の新人の動向も注目されておりました。原さんは知事の意を受けた県幹部の説得を振り切って自民会派に入りました。さらに加藤さんはもちろん、工藤さんまでが自民会派を選択するという結果になっています。

そして、今回もっとも関心を集めたのが「新生会」の存続問題であったと思われます。同会派の中心的人物であった前職・工藤嘉左衛門さん(工藤嘉範さんのお父上)はもちろん、寺田知事にもその命脈を保てればという思いは強かったと想像されますが、それは叶いませんでした。

寺田知事にしてみれば、男鹿市の加藤義康さんと鹿角の川口一さんに踏みとどまっていただき、新たに工藤嘉範さんや原さんの加入を得て、新生会を「執行部に理解のある」会派のひとつにしようという思惑があったようです。しかし、初当選の原さんと工藤さんのみならず、新生会所属だった川口さんまでが自民会派に入ってしまったことで、その願いは脆くも崩れてしまったわけです。

※続く

|

« 統一地方選挙を終えて | トップページ | 県議会会派構成の顛末(2) »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21420/6292438

この記事へのトラックバック一覧です: 県議会会派構成の顛末(1):

« 統一地方選挙を終えて | トップページ | 県議会会派構成の顛末(2) »