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2007/07/02

6月定例会を振り返る(2)

副知事2人を起用する人事案件が一部否決されたのを受け、寺田知事は記者会見で「多数決の横暴、いじめだ」などと話して最大会派・自民党への怒りを露わにしたといいます。率直に申し上げると、「いくら頭に血が上ったとしても、県知事の公的な発言としては余りにも軽すぎるのではないか」と感じた次第です。

自民党は否決の理由について表向き、行革の流れや役割分担がはっきりしない点を挙げています。しかし、実際にはもっと深い事情があると考えられます。

例えば、今年4月に行われた秋田県議会議員選挙。寺田知事は県政の安定運営を継続させようと思ったのか、与党会派の候補者へのテコ入れを積極的に行っています。具体的には7人の候補者の決起集会や大集会に出席し、盛んにその候補者を持ち上げる発言をしたと聞いております。

無投票で自民党が議席を独占すると見られていたある選挙区では、刺客と言うべき新人の対立候補者を選挙直前に送り込み、結果として自民党の新人候補1人が落選してしまいました。この刺客候補の擁立には、寺田知事が深く関わっていたとされております。また、他の選挙区でも寺田県政に批判的な現職追い落としの策をめぐらせたとの声もあります。

選挙へのこうした関わり方は、歴代知事には見られなかったものです。そして、この寺田知事の振る舞いを自民党も内心、苦々しく思っていたとしても不思議ではありません。さらに、選挙後の会派構成の際に口を出し、新人議員の引き抜きに動いたことも自民党を大いに刺激したと思われます。

副知事就任に同意を得られなかった渡部文靖氏(知事公室長)は寺田知事の意を汲み、この会派構成の裏舞台で奔走したという報道がありました。それが県政の運営にはプラスになるという判断があったのでしょう。しかし、独立した機関である県議会の会派構成に、知事や知事公室長が積極的に関与するということは決して好ましいことではないですし、ある意味では「禁じ手」であったと私は思うのです。

そして、こうした一連の流れの中で自民党がいかに態度を硬化させていたのかを読めなかった――というのは寺田知事の見通しの甘さであります。渡部氏を副知事に起用する人事案件に同意が得られなかった陰には、こうした事情があったと考えられるのです。

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