« 山口補欠選挙の衝撃 | トップページ | 衆院選の出馬要請について »

2008/05/09

春の連休を終えて思う

皆さんはこの連休をどのようにお過ごしになられたでしょうか。私の場合は案外簡素なものでした。

5月1日は朝から野球大会の開会式、2日はあるゴルフ・コンペに参加し、その後は2日間連続でプールに行って泳いだくらいです。その他の時間は自宅で山のように積まれた資料と新聞の整理、読書にほとんど費やしました。

政治家の場合、いつも気が張っています。普段は自由に動き回っているように見えるかもしれませんが、実は日程に追われて解放感を味わうことは滅多にありません。

ところで、近頃はあまり「レジャー」という言葉を聞かなくなりました。テレビや新聞を見ていても、「レジャー」や「バカンス」といった洒落た言葉を目にすることはありません。1960年~80年代の日本経済が概ね右肩上がりで成長を続け、誰もが夢を思い描いていた時代は、連休ともなれば家族揃って遠出をしたものでした。当時は懐具合も良かったでしょうし、一億総中流などと言われた頃です。最近、私はあの時代が懐かしくて仕方ありません。

ここのところ、ガソリンの再値上げで1リットルあたりの価格が30円以上も高くなったり、小麦粉やバターなど乳製品が品不足から価格が上昇するなど、家計がじわじわと苦しくなっています。これでは遠出してのレジャーどころではないと思います。ましてや年金暮らしの方々は、年金の額の目減りや医療費の値上げなどで「生活すら成り立たない」と悲鳴を上げています。

これは、国民の暮らしを守る国家の方針(施策)がいかになっていないかを表すものです。田舎の政治家に過ぎない私でさえ、この行き詰った状況を見れば「おーい、政府よ。この状況を何とかしてくれ」と声を張り上げたくなる昨今であります。

一方、海外の国々ではどんな余暇の過ごし方をしているのでしょうか。私もよくは分かりませんが、欧州の国々では案外のんびり過ごしているという話です。日本のように遠方まで出かけ、お金を使うということはあまりないと聞きます。自宅でゆっくりくつろぎ、時には本を読んだり、自宅にペンキを塗ったり、趣味の楽器を手にしたり、教会に行ったりなど、日本の休日の過ごし方とはいささか異なるようです。

フランス人は世界的に有名なリゾート地・ニースなどでバカンスを過ごすと思われがちですが、実際にはそうではないということです。フランスでもニースのような場所で余暇を過ごすのは、上流階級に属するほんの一部の人たちであり、大半の方は長期休暇(バカンス)を安いバンガローやキャンピングカー、あるいは田舎にある親戚の家などで過ごすと言います。

余談ですが、フランス人は高級なフランス料理を食べ慣れているだろうというのも、私たち日本人の思い込みです(何年か前に私がパリに行った際、通訳の方に質問したところ、高級レストランで一人前2~3万円もするような料理を食べる機会は、年に1度あるかないかとのことでした)。

フランス人のみならず、欧州の人たちは意外なほど質素な暮らしをしています。朝食にしても、日本のようにテーブルに7品も8品も並ぶことはありません。朝はパンとコーヒーだけというのが一般的らしいですし、これにハムエッグやサラダが付いたら相当に豪華な朝食になるのでしょう。日本人もかつては同様に質素でしたが、いつの頃からか贅沢に慣れてしまっています。

例えば、夕食はほとんど外食という独身の方は多いと思います。客人があれば、ちょっとしたレストランや料亭で接待することもあるでしょう。しかし、お金をかけなくても食事はできます。お客様をもてなすのに見栄は必要ありません。手料理のほうがよほど喜ばれるのではないか、と私は思うのです。

もしかしたら、私のこのような考え方は今の時代から見れば「みみっちい」のかもしれませんが、世の中の品物がどんどん値上がりして家計を圧迫しているにもかかわらず、誰も生活レベルを落とそうとしないのは不思議なことです。もし、20~30年前の生活に戻ることができれば家計は楽になるはずなのですが、分かっていてもそれができません。

給料を下げるなと訴えることは大事ですが、足元の生活水準を改めて確かめるのもひとつの方法です。昨今の事情を見れば分かる通り、お金があっても物が買えない時代がすぐそこまで迫っています。高度成長の恩恵を享受していた時代の日本を懐かしく思う一方、ここで立ち止まって「倹約」という言葉の意味を考えてみることも大切ではないか――と感じた次第です。

|

« 山口補欠選挙の衝撃 | トップページ | 衆院選の出馬要請について »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21420/20850940

この記事へのトラックバック一覧です: 春の連休を終えて思う:

« 山口補欠選挙の衝撃 | トップページ | 衆院選の出馬要請について »