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2008/07/16

洞爺湖サミット雑感

サミットが始まったのは1970年代の半ば。これは先進国首脳が世界経済を討議する会議であり、第1回目はフランス・西ドイツ・イタリア・日本・イギリス・アメリカの6ヶ国首脳によるG6で開催され、 第2回からカナダを含めたG7、第24回からはロシアを加えたG8となりました(現在はEU議長国の政府首脳および欧州委員会委員長も参加)。

そして、洞爺湖サミットはさらにこの枠が広がり、先進国だけではなく急成長を遂げた中国やインド、貧困問題を抱えるアフリカ諸国など22ヶ国が話し合う大会議に変わってしまいました。このことは、世界が先進8ヶ国の首脳だけでは到底解決できない地球温暖化、原油や食糧の価格高騰、貧困、投機マネーといった人類の未来にかかわる課題を抱えていたからだと思います。

例えば地球温暖化の問題ひとつを見ても、先進国が2050年までにCO2の排出量を半分に減らそうと宣言したところで、発展のために化石燃料を必要とする中国やインド、ブラジルなどの足並みが揃わなければ意味がありません。また、食糧危機やアフリカ諸国の貧困問題を解決するにしても、先進諸国が積極的に動かなければどうにもなりません。投機マネーが穀物や原油の高騰を招いている状況は、アメリカがその気にならないと規制すらできないのです。

今回のサミットを通じてつくづく感じたのは、まず世界が大きく変化しつつあることでした。さらに、日本がこのままでは大きな潮流に飲み込まれてしまうのではないかという危機感も覚えました。福田首相はこのサミットで主導的な役割を演じようとしたものの、全体の流れを見るとそれほど大きな成果を上げたとは言えないのではないでしょうか。

大きな変化を望まない日本の官僚制、それを打破できない政治。最後にその割を食うのは結局、大多数の国民であることを忘れてはなりません。

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