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2008/09/08

総裁選に潜む自民の策略

福田首相の突然の辞任、その後の総裁選に向けたすばやい動き。それも、民主党の代表選挙に照準をピタリと合わせてきました。長年にわたって権力を維持してきた自民党のしたたかさは、このシナリオを見ればよく分かります。正直に申し上げると、無競争の民主党代表選はよほど上手にやらないと、自民党総裁選の影に隠れてしまいかねません。

何もかも行き詰ってしまい、国民からも見放されようとしているこの崖っぷちで起死回生を図ろうというのでしょう。この自民党の策は、小泉首相を誕生させた時によく似ています。当時は支持率10パーセント以下に落ち込んでいた森内閣でしたが、小泉内閣に変わった途端、支持率が80パーセント以上に跳ね上がりました。

現段階では、今度だけはあのような現象は起きないと思いがちです。これだけ国民が自民党政権に不信を抱き、国民が怒り狂っているのに、どんな手を使ってもそれほど流れが変わるはずはない、と。実は私もそう思いたいのです。しかし、これから9月22日まで毎日のようにテレビや新聞が総裁選を報じることを考えれば、国民の反応はたちまち変化するかもしれません。

特に、人気上々の麻生氏と女性の小池氏というタレント性の強い2人が取り上げられると、国民も目を奪われてしまうでしょう。大衆社会の人々は、冷静に物事を考えてじっくり批判するということに余り慣れていません。そして、メディアは人々の感情にストレートに訴えてきます。メッセージの繰り返しに人々は慣らされ、思考力を鈍らせてしまうのです。

今、この国は年金や医療、経済、格差などなどの政治問題を抱えています。このことを一時でも忘れさせ、国民の目を総裁選に釘付けにして、その勢いで選挙になだれ込む。こうして自民党の支持率を一夜にしてアップさせるという作戦が再び成功するのかどうか。

私たちは「郵政民営化」というたったひとつの政策を突き付けられ、小泉氏の「劇場政治」に踊らされたという過去を決して忘れてはなりません。

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