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2009/01/29

常識を覆した山形県知事選

山形県知事選(1月25日投開票)の結果には、当の山形県民も驚いたのではないでしょうか。自民系の現職で2期目を目指していた斎藤弘さんが、新人の吉村美栄子さんに1万票も差をつけられて負けたのだから当然です。

現職に何か不祥事があったわけではありませんし、日銀出身の経歴を生かして手堅い県政を進めてきた点は、むしろ評価されていたと思います。そんなエリートが、元教育委員の主婦にじわじわ追い上げられて、ついには逆転負けを喫したのです。しかも、山形県は保守王国と呼ばれています。前回の衆院選でも、3つの選挙区は全て自民党が勝利しました。

その山形県で非自民系の知事が誕生したのですから、大きな地殻変動が起きたと言わざるを得ません。そして、この結果をどう見るかが重要です。今は「自民党」の看板を背負っただけで、選挙は不利になるということでしょうか。逆から見れば、「民主党」の旗を立てれば選挙戦は有利なのでしょうか。つまりは、人柄や経歴、実績、あるいは政策の中身といった勝負ではなく、有権者は自民か非自民かという極めて単純な選択をしたとも考えられます。

一方、秋田県では知事選に向けて統一候補を立てようという動きがあります。俗に「相乗り」と呼ばれる手法ですが、党派を超えて団結することで無用な争いを回避できる反面、有権者には分かりにくいとあって、「妥協の産物」と見られることも少なくありません。また、自民党と民主党の対決が明確な衆議院議員選挙も近いとなれば、知事選がその前哨戦となる可能性も高くなります。

知事選の候補者選びは難航してます。県政に関わる者のひとりとして、お隣り山形県で示された結果をさらに分析してみることの必要性を感じております。

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2009/01/24

見えてきた知事選の構図

今月22日、寺田典城知事と県政記者クラブの懇親会がありました。その席上、寺田知事は4選出馬はしないと明言したそうです。私のところにも、寺田知事が今任期限りで引退するつもりでいることは、その周辺から伝わっておりました。となれば、既に出馬を表明している佐藤正一郎氏(前羽後町長)以外の候補者は、文部科学省の事務次官である銭谷眞美氏、秋田市の佐竹敬久市長あたりに絞られてくるのではないでしょうか。

小坂町の川口博町長の出馬を予測する声もありましたが、これは引退を表明している野呂田芳成代議士が強く後押ししているもので、県北の自民党県議の皆さんはこれに従うつもりはあまりないようです。したがって、川口町長が知事選に立つ可能性はまもなく消えると見ております。となれば、佐藤氏の対抗馬は銭谷氏か佐竹氏、あるいはその両方となる公算が高くなると思います(さらに、共産党系の候補者が出てくることも想定されます)。

銭谷氏のほうは秋田高校の同期生が活発に動いており、水面下での工作も行われていると言います。これが実るかどうかが注目されるでしょう。佐竹市長については、今月28日に市議会各会派の代表者に出馬の意思を伝える見通しで、同31日には後援会幹部を集めて出馬の方針を明らかにし、協力を要請する予定だとされています。ただ、どちらにしても政党からのお墨付き(推薦など)を頂くのはまだ先の話です。特に佐竹市長については事実上、根回しをしないで見切り発車の形になると考えられます。

佐竹氏は「自分が出馬の意思を明らかにすれば、雪崩現象を起こしたように各政党や諸団体が支援を表明する」と踏んでいるのかもしれません。また、銭谷氏については短時間の間に出馬の意思を固め、それから政党や諸団体の支援を得なくてはなりません。官僚のトップ、事務次官まで上り詰めた銭谷氏がその職を投げ打って知事選に立つというのはよほどの決意が必要です。いずれ、どちらか先に手を挙げたほうが有利に戦いを進めることができるのは言うまでもありません。

もし佐竹氏が先に出馬を表明すれば、銭谷氏が諦めることもあり得る情勢です。逆に銭谷氏が先に手を挙げたら、佐竹氏にとっては出馬しにくい状況となるでしょう。今のところ、自民党はこの2人のうちどちらを推すべきかで悩み、結論を先送りにしているようです。さらに民主党の動向を気にしているようにも見えます。今回の知事選では、追い風を受ける民主党がどの候補者を支援するか―が非常に大きなポイントとなっていることだけは間違いないからです。

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2009/01/18

怒りを覚える給付金論争

1万円、2万円といった額の給付金を総理や閣僚は受け取るのかどうか。このことがずいぶん論争となっているようです。全国紙もその質問に対する回答を一覧表にするなどしておりますが、取り上げるほどのものではないと思います。今、この国の経済がガタガタしていて、大量の失業者が職を求めてさまよっている現実をどう考えるのでしょうか。給付金を受け取るか否かで政治的に争っていることについて、私は怒りを感じるのです。

そもそも、ばらまかれた2兆円が消費に回って景気が回復したら、誰も「100年に1度の経済危機」などとは言いませんし、高度な経済政策もまったく必要ありません。つまり、「給付金を全国民に」ということ自体が大愚策であることだけは明白でしょう。では、自民党はなぜこのような政策に乗ったのでしょうか。連立を組んでいる公明党への配慮との見方もありますが、「仕方がないこと」では済まされない大問題です。

一口に2兆円といってもピンときませんが、それがとてつもなく巨額であり、国民の血税が原資となることを忘れてはなりません。それをばらまくのではなく、緊急を要する雇用対策に回したり、わずかな国民年金に頼って生活している高齢者のために使うべきです。また、地球全体で取り組まなければならない環境問題への取り組み(例えば、クリーンエネルギーの開発など)に充てるなど、より有効な使い方があるのではないでしょうか。

15日に開かれた国の財政制度審議会が、この給付金を撤回して使い道を見直すよう政府に求めることで一致した―という報道もありました。私も国の財政規律を守るべきとの立場から、これは当然のことであると思っております。

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2009/01/09

新しい年を迎えての思い

皆さんは年末年始をどのように過ごされたでしょうか。私の正月休みは12月30日の午後から1月3日まででした。最終日の夜は東京に住む2人の子供といっしょに酒盛りをし、あっという間にシャンパン1本とワイン4本を空けてしまいました。私もまだまだいけるぞと、内心自慢しているところです。

さて、昨年からの世界の動きを見ていると、数百年に1度の歴史的転換期に差し掛かっていることを感じずにはいられません。世界中を経済的に支配していた金融資本主義が破綻し、それが実体経済を直撃してそれぞれの国を大混乱させています。日本においても、この大波の影響はなかなか治まらないでしょう。

また、これを契機に戦後の世界を政治的・経済的・軍事的に事実上支配してきたアメリカの力も確実に衰えるでしょうし、台頭の著しい中国やインド、ロシア、ブラジル、ヨーロッパなどへと富はシフトし、次第に多極化の方向へと進むように思われます。日本はこうした潮流を見誤ることなく、確実に1歩1歩進まなければなりません。

百数十年前、この国は武士階級が支配する封建的な社会から、近代的な国家へと大きな変化を遂げました。そして、60数年前には太平洋戦争に敗れ、天皇主権の専制国家から今日の民主主義国家へと生まれ変わりました。

過去2回のこの大きな変化の時は、ありとあらゆる価値体系が総崩れとなり、国内も混乱を極めています。しかし、この国はその混乱の中から見事に立ち直りました。世界のこの1千年の歴史の中で、これだけ短い期間に発展を遂げ、世界有数の経済大国として繁栄した例は、おそらく日本以外にないでしょう。

今の時代を眺めていると、経済が急速に落ち込んでしまい、社会不安を背景とした凶悪犯罪も多発しています。政治も、この状態に何ら有効な手立てを講じることができません。ですが、ここで私たち国民は自信を失ってはいけませんし、後ろ向きの思考も捨て去らなければならないと思うのです。

私は日本人という民族の持つ勤勉さと叡智、エネルギーは素晴らしいものであると信じています。そして、私たち日本人はもっと勇気を持たなければなりません。その意味で、明治の時代を切り開いた国家指導者たちに学ぶことは多いはずです。西欧の近代国家に追い付き、追い越せというスローガンで国民を奮い立たせたこの国の歴史を今こそ思い出し、大きく前進する時です。

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