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2009/05/06

春の連休に思うこと

この連休は、高速道路がずいぶん混雑したようです。休日はどこまで走っても一部の路線を除いて利用料金が1000円なのですから、遠出したくなるのも当然です。例えば、秋田から首都圏まではおよそ15000円~16000円くらいかかっていたのが、往復で2000円となれば「乗なければ損」という気持ちになりがちです。

利用者側からすれば選挙目当てに1年2年の期間限定と言わず、いっそ無料化して欲しいと思わずにはいられません。日本ではもともと高速道路は有料で、なおかつ高いものだとの思いがあります。しかし、アメリカは言うに及ばず、フランスやドイツ、イタリアなどの欧州諸国でも皆無料です。

話は飛びますが、日本では高速料金だけではなく、電車や電気、電話など公共性の高い料金についても諸外国に比べて高いと言われています。世界トップクラスの経済大国となり、国民所得もずいぶん上がりました。けれども、こうしたものばかりではなく、日常の生活必需品(パン、バター、チーズ、肉、牛乳など)まで高いとなれば、名目上の国民所得が上がっても実際は低いも同然との見方もできます。さらに、年金にしても国民年金受給者に限って言えば、とてもとてもそれだけでは暮らしていけません。

ところで10年ほど前、視察でニュージーランドを訪問しましたが実に驚くことばかりでした。南北2つの島からなるあの国は人口250万人前後の農業国で、国民の生活は決して豊かではありません。しかし、子供たちの教育費は小学校、中学校、高校すべて無料です。公共料金である電気料金も、世界でいちばん安いとのことでした。また南島では当時、水道料金も無料だったと聞いております。医療費にしても、公立病院は誰でも無料で利用できます。

外国人旅行者も例外ではありません。何年か前、私の弟が向こうで怪我をした時、手術代もなにもかも無料だったそうで「兄貴、すごい国があるもんだ」と驚いていました。国民は皆一定の年齢になると年金を受けることができ、それで何とか暮らせるというのです。

貧しい農業国でありながらもこのようなことがどうして可能なのでしょうか。不思議に感じる方も多いと思いますが、簡単な話なのです。まず、ニュージーランドでは日本と違い国家予算に占める公共事業費の比率が極端に低いのだそうです。つまり、公共事業そのものが少ないのです。又、国会議員や地方議員の数も日本のように多くありませんし、報酬もずっと安いのです。うそだと思うかも知れませんが首相が専用車でなく運転手付のレンタカーに乗っているというのです。

南島のクライストチャーチ市は、人口30万位の都市ですが議員の数は秋田市の半分程度ということでした。とにかく、ニュージーランドでは国民の生活を第一に考えています。もともとはイギリスからの移民によって作られた国家ですから、自分たちで納めた税がどのような使い方をされているのか、国民は非常に感心が高いということです。ですから国も地方も行政運営の経費は少ないし無駄もないということです。一方、役人天国といわれる日本では近年になってようやく自分たちの税の使い道に対する関心が高まってきたばかりです。

衆院選がいよいよ近付いております。どの政党が私たち国民の生活を最優先に考えてくれているのか。それぞれの政策をじっくり見比べ、選択のための材料にしていただければ―と感じた次第です。

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