このままの経済でよいのか
先週、所用があって銀座へ出かけた際、デパートをちょっと覗いてみましたが、どの売り場もガラガラです。
紳士用品のフロアに行きましたら、店員の方々が一斉にこちらを見るのです。こっちもバツが悪くなり、そそくさと売り場を離れました。
丁度、昼時でしたので有楽町駅前へ出ましたら500円くらいの天丼屋が行列なのです。同じような値段のカレーライス屋もラーメン屋も満杯。逆に700~1000円の店がガラガラなのです。秋田へ帰っても市内の高い所は全く人の気配すらないのです。先週の夜、会合の帰りに駅前のホテルのレストランを覗いたら誰一人、入っていないのです。又、昼食時でもかつては常に混雑していた近所の食堂でも今は至って暇なのです。
むしろ、スーパーや弁当屋の300円台の弁当が集中して売れているのです。どうも東京でも地方でも庶民生活は大変なのだなあとつくづく感じるのです。
又、ついでに秋田市内の物価を探ってみました。最近、近所に開店したばかりのスーパーを覗いてみましたらキャベツ1個78円、これに対抗するかのように近くの別のスーパーでは、ひとにぎり小さいので48円。主婦の皆さんに聞きましたら、普段は140~150円。農村部の「道の駅」だと100円でかなり立派なものを買えるという話。キャベツに限っただけでも生産者である農家の皆さんも大変だなあと思うのです。
政府は先週の「月例経済報告」で、事実上デフレ宣言をしましたが、これではもう日本中がすっぽりデフレに包まれてしまっている感じです。
デフレですと、物は売れない、売れなければ価格を更に下げる、企業の売り上げは伸びない、収益も上がらない、従って社員の給料も減額される、消費は手控える、この悪循環です。
鳩山内閣も更なる経済対策(二次補正)を打ち出そうとしていますが、政権公約で国債発行を手控えることになっています。しかしこのままではどうにもならなくなるでしょう。私は、公約は宗教の教典ではありませんから事態が変われば柔軟な対応をしてかまわないと思います。
昭和初期、当時の井上準之助蔵相は緊縮財政を取り続け、不況は更に続き、ついには昭和恐慌を招いたのです。これを乗り切るため、井上に変わって蔵相となった高橋是清は国債を大量発行し積極財政を進め、昭和恐慌を乗り切る事に成功したという過去の歴史を思い出します。この際、際限の無い国債発行はともかくとして、思い切った増発はやむを得ないのでないでしょうか。
ただ自民党政権が長期にわたって取り続けて来た、ダム・道路・河川等々の公共投資による経済浮揚策は短期的にはともかく、長期的には有効でない事もはっきりしているのです。要は投資の中身の問題だと思います。
環境関連やコンピュータのソフト関連、食糧や農業関連、観光関連等々、産業の構造転換に繋がらなければならないと思います。
素人の私ですが金融政策についていえば、日銀は慎重のように見えます。これまでかなりの量的緩和は行っておりますし、最低の金利水準も維持しています。又、企業のコマーシャルペーパー(企業が資金調達のため発行する無担保で期日が1年未満の約束手形のこと)の買取も1月から始めております。しかしこの際、更なる資金の量的緩和策を取るべきでないかと思うのですが・・・。
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