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2009/12/01

空転する国会の裏舞台

昨日の本会議で、臨時国会の会期が12月4日まで延長されることになりました。残された郵政関係などの法案を処理するため、止むを得ないことだと思います。地方議会であれば、余程のことがない限り会期を延長するなどありませんし、先般の例の如く議会が深夜にまで及ぶというケースも滅多にないことです。

ところが、国会は一応の日程が組んであるものの、当日になってそれが突然変更されたり、流会になったりという場合もございます。したがって、明日のことは誰も確たることを言えません。

私の所属する経済産業委員会も今国会で何回か開会されていますが、ほとんど審議らしい審議が行われておりません。これは、自民党・公明党に所属する委員の皆さんが出て来ないためです。

私たち与党側の議員が委員会室で待機している間、理事の皆さんが自公両党の委員の皆さんにおいで頂くよう迎えに行っても一向にラチがあかないのです。結局のところ、何も話し合いをしないまま、委員会が散会宣言をして終わっています(ただし、この間も委員会の政策にかかわる党の研究会には経済産業省側のスタッフが加わり、何回も開かれております)。

国会というところは「国権の最高機関」であり、「民主主義の府」だと言われているものの、「権力闘争の場なんだなあ」とつくづく感じます。ましてや今回、長期に権力を持っていた自民党が与党に転落したのですから、隙さえあれば鳩山政権を攻めてきます。つまり、ありとあらゆる手を使って政権のイメージダウンを図ろうとしているのでしょう。

特に、鳩山首相の親族とのカネにかかわる問題については徹底的に追及を続け、他の法案関係についても会期内の成立を阻止しようという思惑がありありとうかがえます。先輩議員たちに聞いても「今国会は異常だ」と言いますから、これは私だけが感じていることではなさそうです。

民主党としては、彼らに付け入る隙を与えず会期内に法案をすべて処理し、次年度予算や2次補正を12月中に決めたいところです。そのため、この辺の水面下での駆け引きも非常に難しくなります。すべては、国会対策の腕にかかっていると言っても過言ではありません。

こうした与野党の対立を背景に、民主党の山岡国対委員長と自民党の川崎国対委員長、他の国対副委員長らの水面下での熾烈な交渉が会期前から繰り広げられているのです。加えて、議院運営委員長や他の役員の皆さんの動きもあります。

こうした国会の裏側の動きを注意深く見つめておりますと、総指揮を執っているのが、国会議事堂本館2階のど真ん中に陣取る民主党の小沢幹事長に他ならないことが分かります。

前面で交渉する山岡国対委員長や他の国対幹部は、メディアに連日登場して注目を集めておりますし、大臣やタレント性の強い議員たちも表舞台で華々しく活躍しているように見えます。しかし、国権の裏舞台で国会対策の総指揮を執り、正に政権の命運のかかった局面で重要な役割を演じている人物がいる―ということは案外、国民の皆さんには知られていないのでないでしょうか。

この辺の舞台裏を多少なりとも知ることは、政治をより深く理解する上で必要なことではないかと考える次第です。

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