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2010/01/19

権力の暗闘(2)

石川知裕衆議院議員が、政治資金規正法違反で逮捕されました。東京都世田谷区内の土地取引に絡む、政治資金収支報告書への「虚偽記載」に当たる―というのがその理由です。

しかし、この程度の「違反」で関係者の身柄を拘束・逮捕したことについては、行き過きではないかと考えます。

政治家の事務所が毎年届出をする収支報告書は、専門家が整理しているわけではありません。したがって、記載漏れや数字の間違いが生じることは珍しいことではなく、後にこれらのミスを指摘されて訂正することもよくあるのです。

そもそも「政治資金規正法」自体、贈収賄罪のように社会の公正さを損なう重犯罪を裁こうという狙いを持って作られた法律ではありません。今回の記載の相違などはあくまで形式犯であり、違反があったとしても身柄の拘束などはせず、大概は在宅処分されています。

マスコミの報道によれば、今回は背後に岩手県下のダム建設にからんで、ゼネコンからの金が土地購入資金に回っているのではないか―との疑いを持たれているようです。しかし、地検がその件を追及するため「政治資金規正法」違反に絡め、現職国会議員の身柄を拘束すること自体、検察の裁量を大きく逸脱しているのではないかと言わざるを得ないのです。

 

(つづく)

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