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2010/03/01

深刻な経営の実態

先週、異業種の何人かの方々と話す機会がありました。港区の海岸通りに面したビルの景観すばらしい所でレストランを経営している専務さんの話。「去年と比較しても2割から3割もお客さんが減っています。東芝、ソニー、清水建設、日通、NECや港運関係等の会社が近くにあり、ずいぶん賑わっていたが今は全くダメですネ。出入りの歯科医の先生も、2月はひどい落ち込みだと嘆いていますし、自由診療をやっている開業医の先生もぜんぜんダメだと言うんです。うちも正規の社員を減らし、パートに切り替え、やっとのことです」と。最後に汐留のイタリアン街にあるずいぶん流行っていたレストラン(都内に5店舗を経営)も潰れてしまったと言い、「この先どうなるんでしょう。国が何とかしてくれないと」と政治への不満です。

コンピュータ関連の会社経営者は辛辣です。「2流の政治に3流のマスコミ。今の日本は最悪だと思う。政治も悪いがいつまでも金の事ばかり煽る日本のマスコミは特にひどいよ。経済のことをもっとどうして取り上げないんだろうと。中国か9%前後の成長だし、インドネシア7%、マレーシアだって5.2%の成長なのに、日本は何しているんだろう。国民がこんなに苦しんでいるのに国会は金の事で毎度の茶番劇。いいかげんにしてくれ」と、怒りが治まらない感じです。

この社長の講釈が更に続きます。「政府が失業率5.1%というが、この数字はハローワークに登録して失業保険をもらっている人が対象で、派遣社員やフリーターはこの数字の中に入っていないし、この人たちも入れると失業率はもっとひどいと思う」と指摘です。又、政府が枠を広げた雇用対策の助成金は自分の所もこれでずいぶん助かっているが、これも、実際は企業内失業者であり、国全体で360万人にも達し、これらも含めると日本全体の失業者は恐ろしい数字だと。政府はこの現実を分かっているんだろうかとの指摘なのです。

かたわらで黙って聞いていた、真宗大谷派の寺のご住職の話。「最近は葬儀もやらないし、戒名も結構です。簡単にお経をあげに来て下さいという檀家方が増えています」と言い、又他の寺の葬儀への手伝いも少なくなり、寺の方もじわりじわりと苦しくなって来ているというのです。お寺の境内はお墓を建てたいなんていう話はここの所ほとんど有りませんとの事。

静かにワインを飲んでいたもう一人の経営者の発言。「菅さんが、インフレ1%目標を持ってやりたいと言ったのに、日銀総裁がこんなことやったことがないとすぐに否定したが、日銀もなんてこと言うんだろう」と菅財務大臣を支持する発言。

更にこの社長は「日銀がお金を市中にどんどん回せばいいじゃないか。日銀は国債の格付けが下がると言いたいのだろうがそんな事言ってたら何も進まないではないか」と日銀批判です。

先週末秋田へ帰って、知事の新春パーティーの席上、地元の社長さんたち口をそろえて「高松さん秋田を何とかして下さいよ。俺たちこのままでは死んでしまう」との発言ばかり。地方経済の落ち込みの酷いことを懇々と聞かされました。

末端の経済の深刻な発言、ズシリと重く感じた次第です。つくづく思うのですが、この国の経済の実態は、業種を問わずますます深刻になりつつあると思います。

しかも末端の経営者の皆さんが経営努力をしてもどうにもならない所まで来ているという感じです。

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