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2010/04/12

政界深謀

政治と金、沖縄、郵政―。これらのことだけでも、民主党内が分裂がらみの混乱に陥っているように受け取られがちです。しかし、内側におりますと実際はそれほどでもありません。

また、小沢幹事長は「強圧的だ」とか「締め付けがひどい」とも外部の方は言われますが、議員それぞれに温度差はありますものの、いたたまれないくらいの息苦しさを感じるというほどのものはなく、むしろ外部からの切り崩しに耐え、政権党として今はぐっと堪えて結束することが大切なのだ―との「共通の意識」を皆が持っているのでないでしょうか。

余談ですが、沖縄問題を一番複雑にしたのは、連立を組む社民党に他なりません。福島大臣の「連立離脱」のおどかしが決断寸前の首相をぐらつかせてしまったのです。さらに、福島大臣は参院選を意識し、党の存在感を示したのだろうとも見られています。

一方、郵政問題での亀井大臣のふるまいも、やはり強く選挙を意識してのことだと思います。見え見えですが、正に「千両役者」です。しかし、こうした複雑な案件について鳩山首相はここのところ持て余し気味であり、この点が国民をイライラさせるのではないでしょうか。

しかし、鳩山首相は最高権力者なのですから、スパッと決断すれば良いのです。いわゆる権力者の「支配力」に帰着する問題なのです。

ところで、政局の混乱は民主党ではなくむしろ野党・自民党から起きています。権力を失い、自信をなくした自民党は、選挙を直前にして迷走を始めたと言えます。平沼元経産相を中心として発足した新党「たちあがれ日本」ですが、今の段階では、さほど国民の共感を得そうにありません。

平沼氏は元々、保守思想の非常に強い方です。バックアップしている石原慎太郎東京都知事にしてもナショナリズムの強い「戦前回帰」を志向する方であり、現代日本の主たる潮流からは少し外れていると思われます。この面からとらえても、政局の節目にある種の起爆剤になりえても、多くの国民の共感を得ることは考え難いのではないでしょうか。

いずれにしろ、過去に繰り返された少数政党連立の離合集散は、日本の政治を不安定にしてきましたし、時には大政党の補完勢力として自民党を永久政権化してきたのです。そのことが結果として政治を硬直化し、日本全体の発展を阻んできたことを忘れてはなりません。

そうした過去の経験を踏まえ、我々は健全な二大政党制を築くことによってスムーズな政権交代を行い、日本の改革を進めようとしたはずです。本格的政権交代が実現してまだ7ヶ月。大きな潮流を見失い、小事にこだわり過ぎ、せっかく確立した二大政党制を切り崩すことがあってはならないと思います。

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