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2010/05/19

案外知られていない政策会議

予算委員会や本会議の場面はテレビ放映されますので、皆さんはよくご存知かと思われますが、各府省の「政策会議」となるとピンとこないかも知れません。

これは民主党政権になって初めてできた制度です。現在、各府省の重要な政策決定は官僚を入れず、大臣・副大臣・政務官で構成される政務三役会議で決められておりますが、この政策決定に当たってあらかじめ他の民主党所属の国会議員の皆さんの意見も反映させるため、開かれるのが「政策会議」です。

ただこの会議も、人数が多いため、限られた議員しか発言できないという難点も有りました。そのため、私が係わる経済産業省の場合、政策会議の下に主要課題である成長戦略、中小企業、資源エネルギー環境の3つの専門委員会を設置し、徹底して議論できるようにしたのです。

私は資源エネルギー環境専門委員会に所属しましたが、丁度この国会で地球温暖化対策基本法案が提案され、昨日可決されましたが、日本が2020年までにCO2(二酸化炭素)を1990年対比25%削減するために非化石燃料を全エネルギーの10%導入しようというのです。そのため専門委員会では「エネルギー基本計画」の見直し作業に入ったのです。この10%をエネルギー換算しますと3102kw3773kwとなります。

これを太陽光はいくら、風力はいくらという具合に割り振りするのです。資源エネルギー庁の原案では2010年までに太陽光が2800kw、風力で500kw等の目標を立てたのです。

しかし、私は世界の動向を見ても、風力が圧倒的に主流だから日本も風力の目標をもっと高くすべきだと主張したのです。私の主張はエネルギー基本計画見直しに向けての意見書の中に「再生可能エネルギー導入促進の取組が、太陽光発電の導入に偏っているのではないか。風力発電の導入にもっと力を入れるべき。風力発電の導入ポテンシャルは高い。適切な施策によっては飛躍的な拡大が可能である」と盛られたのです。

517日午後、経済産業大臣室で政務三役に意見書を差し出し、これを尊重して頂く事をお願いしてきた所です。このように一つの政策が、政策会議の専門委員会を通じて形成されていく過程が少しはお分かり頂けたのでないでしょうか。

ただ、この計画の見直し案は法律でありませんので閣議で決定されるのです。法律ですとこのあと、委員会の審議と採決を経て、本会議で採決、参議院でも同様の過程を経て正式な法律となるのです。

注:私は経済産業省政策会議資源・エネルギー・環境専門委員会提言作成チーム〈エネルギー需要構造の改革〉〈次世代エネルギー・社会システムの実現〉〈革新的なエネルギー技術の開発〉チームのチーム長と〈エネルギーを基軸にした成長戦略〉チームの副チーム長を務めました。

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