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2010/06/07

めまぐるしい政局(2)

6月2日、衆議院別館の講堂で民主党の衆参両院議員総会が開かれ、鳩山首相が正式に退陣を表明しました。そして、6月4日午前11時より、同じ場所に再び衆参両院議員が集まって代表選を実施。投票の結果、菅直人さんが圧倒的な得票で新代表に選ばれ、その日午後2時からの本会議で首相に選出されました。

菅さんは今回、いち早く出馬を表明し、党内の各グループも次々と支持に回りました。これらグループを率いるのは前原誠司さん、野田佳彦さん、横路孝弘さん、そして岡田克也さんと、いずれも小沢さんとは一定の距離を置く方々です。一方、小沢さんのグループは代表選の前日の夜になっても、態度をはっきりさせませんでした。

ただ、その日の午前中に大阪12区選出の中堅議員・樽床伸二さんが出馬を突然表明しました。この担ぎ出しの中心的な役割を果たしたのが小沢さんの系列である三井弁雄らです。しかし、本命は他にいるのではないかと皆思っていましたし、小沢さんのグループもこの間、水面下で田中真紀子さんや海江田万里さんの説得に当たっていたようですが、結局は断念して自主投票となりました。

さて、菅首相は女房役の官房長官に仙谷由人さん、党の要である幹事長に枝野幸男さんを起用、「小沢色」を払拭してクリーンなイメージを前面に出し、この夏の参院選を戦う考えのようです。この効果はさっそく現われ、先週末の世論調査の数字にもはっきり示されております。

例えば、6月6日付けで各社が発表した菅首相への期待度は、共同通信社が57.6パーセント、毎日新聞が63.0パーセント、朝日新聞が59.0パーセントでした。また、民主党の支持率は共同通信社が36.1パーセント、毎日新聞が28.0パーセント、朝日新聞が33.0パーセントとなっており、著しく回復しています。

この水準を維持できれば、参院選で民主党が過半数を占めるのは無理だとしても、かなり善戦するものと見られます。ただ、菅さんが小沢色の排除をこれ以上強めると、今度は小沢さんグループとの対立が表面化する恐れもなしとは言えません。特に、反小沢の急先鋒とされてきた枝野さんを新幹事長に据えたことが、少しばかり気になります。

この人事については、菅さんの周辺にも異論がなかったわけではないとの報道もありました。これまで、国会対策や議運は小沢さんの系列の方が多かったのですが、この方々を一掃して「枝野流」で突き進みますと、やはりさまざまな軋轢を生むことになるでしょう。

また、党内きっての政策通で知られる枝野さんですが、党務に関しては全く未知数と言えます。今後、参院選を取り仕切って党勢を維持できるか否かが注目されるところです。

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