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2010/08/27

全面対決の代表選

とうとう、菅さんと小沢さんの全面対決となりました。

鳩山さんが、中に入って全面対決を回避し挙党体制を取ろうとしたのですが失敗してしまったのです。小沢さんはどのような条件を提示したのかよくわかりませんが、菅さんのほうでもう少し、度量を持って対応してもよかったのでないでしょうか。

先々週の私のブログでも述べましたが、菅さんが「脱小沢」という言葉を掲げ、小沢さんやグループ全体を敵対視し、追い込むようなスタンスを取り、代表戦後も小沢さんを処遇することは無いと言明したあたりから対決色が強くなったのです。小沢さん周辺によると、小沢さん自体「脱小沢」とは何だと怒ったというのです。

菅さんは、首相就任直後「脱小沢」を前面に掲げて国民の支持率を60%台まで急に上げた手法をもう一度取ったのです。「脱小沢」を前面に出すことによって国民世論の支持を得て、再選に持っていこうという戦略だと思います。

しかしこれでは、代表戦が終わってからも大きな亀裂を党内に残しかねません。もし小沢さんが敗れたとなると、万一の場合党を割り政界再編劇というとてつもない事態になりうることも想定されます。

また、菅さんは解散権という強烈な武器を持っております。もし、菅さんの下で政局が混乱したり、あるいは、後半国会で、小沢グループを抱えながら、野党対策が行き詰まり、予算の成立が難しくなった時、菅さんは解散を打って出る可能性も十分考えられます。数日前菅さんは一年生議員を前に、3年間絶対解散はしないと我々を安心させようとしましたが、この政界の中でこの言葉をまともに信じるほどめでたい議員はそんなに多くはないでしょう。

ところで今回、小沢さんは「政治とカネ」との決着がつかない状態で出馬すべきでないとの意見が圧倒的に多いことも事実です。しかし、決して小沢さんに片を持つということではなくて、ここは冷静に見つめる必要もあると思います。

現在小沢さんは犯罪人でもありませんし、起訴されているわけでもありません。万一起訴されているとしても、その人は罪人ではありませんし、法律では「推定無罪の原則」がありますのでこの辺は感情論と混同してはならないのです。ただ、小沢さんの場合、「政治とカネ」にまみれた政治家との印象を強く持たれておりますので非常に不利だと思います。特に今回は地方の党員・サポーターの動向が注目される所です。それをあえて代表選出馬に踏み切ったのは、菅さんに任せておけないという政治家としての思いが強くあったからではないでしょうか。

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2010/08/17

抜き差しならない代表選

16日付の朝日新聞1~2面は、「首相、再選後も脱小沢」「脱小沢、世論読む首相」という見出しを付けて、菅総理が小沢さんと全面対決する姿勢を鮮明にしたと報じました。そして、再選後に小沢さんを幹事長などに優遇するつもりはないと述べたことを伝えております。

また、同日の読売新聞2面は「菅氏、再選戦略手探り」「脱小沢か、党内融和か」と題し、朝日新聞よりもトーンダウンしている印象こそありますが、小沢グループを含めた「挙党体制」か、あるいは「脱小沢」かで、菅さんの支持グループ内の意見が割れていると報じています。

これら2つの記事を読む限り、菅総理は強気の姿勢に転じたとの印象を強く受けます。これは各種世論調査の結果を踏まえ、「脱小沢」「反小沢」を鮮明にしたほうが勝てるという読みがあるからのことでしょう。

党内では既にいろんなグループの動きがある事も事実です。しかし、いかなる事情があるにしても、党内の小沢グループやそれに同調する議員を追い込んだり、敵対視することについては「如何なものか」と私は思うのです。我が党には多士済々が集っています。つまり、水面下の動きを通じて挙党体制を整える事こそが、今何よりも大事なのではないでしょうか。

例え管総理が勝ったとしても、150名近いとされる小沢さん系の国会議員を抱えたまま、今後の国会運営を上手に進めるというのはかなりの困難が伴います。菅総理やその周辺には、この際、小沢さんを含めて敵対グループを徹底的に排除しようとの考えもあるようですが、もしそれを実行したら小沢さんもおそらく黙ってはいないと思います。

万一の場合、小沢さんたちが党を割り、野党を巻き込んで政局の主導権を握ろうとするかもしれません。そうなれば、民主党が大きな打撃を受けかねません。その意味で私は、国民が普段あまり使わない「脱小沢」という言葉を振りかざすのではなく、今からでも融和策を徹底することが菅総理にとっても、党にとってもはるかに有益を思えるのです。

私は地方議員を長く務め、新生・民主党の立ち上げ当時の頃から党員としてこの党をじっと見つめてきました。いつかは必ず政権を取る。そういう想いが強くあったからこそ、強大な自民党に苦しめられ、時にはバカにされながらも、耐え忍んでこれたと思っています。又、その頃の民主党はまだ力のない野党でしたが、温かい実に人間性溢れる政党であったと思います。

しかし、ここ最近の民主党を眺めていると、以前と比べてエリート集団化し、クール過ぎる面もあるようにも感じます。また、何もかも合理的に物事を進めることについては、いささかの懸念もあります。きっと、多くの国民の皆さんも似たような感想をお持ちなのではないでしょうか。

民主党の代表選は、正に政権党としてこの国家の最高指導者を選ぶ選挙であります。ましてや、この国家全体のの勢いが失われつつある時です。小異を捨てて正々堂々と向き合うことが大切かと思われます。

いずれにしろ代表選挙後、挙党体制でこの国家の難局を切り抜ける事を願って止みません。

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2010/08/02

両院議員総会に出席して

7月29日午後4時半に開かれた民主党の両院議員総会は、報道陣も大挙押しかけるなどかなり緊張した雰囲気に包まれました。雛壇に座った菅首相は終始、神妙な面持ちでありました。が、会場からは次々と首相の消費税発言に対する責任論が飛び出し、延々と2時間にも及びました。

仮にこれが先の衆院選で大敗した当時の自民党の総会であれば、主流派・反主流派に割れて会場が引っくり返るくらいのヤジと怒号が飛び交ったことでしょう。それに比べれば今回の総会は静かな方ではなかったでしょうか。

ただ、執行部は大敗した直後から都道府県連から幹事を呼んだり、ブロック毎の意見を丁寧に聞くなどし、その内容を報告書にまとめて全議員に配布するなどの配慮も怠りなく行っています。私の見るところ、執行部はその辺りでガス抜きし、諸々の要望を受け入れ、総会に備えようとしたようです。しかし、今の党内の空気をいささか読み違えたのではないでしょうか。

また、両院議員総会では菅代表の続投の意思が明確に示された一方、小沢系やその周辺を含むグループとの対立軸もはっきりしてきました。菅代表以外、どなたが代表選に出馬するのかはまだ分かりませんが、どういう形であれ、開かれた政党として代表選を堂々と行うべきだと思います。

又、総会は首相にとって、思惑通りとはならなかった面もあったためか、翌日の30日には敢えて異例の記者会見を開きました。これは代表選を意識したメディア戦略と見るべきでしょう。こうした手法はもちろん大事ですが、それ以上に重要なのは挙党体制を構築することです。菅代表は先の代表選で「脱小沢」を前面に出し、国民世論を味方につけて支持率を回復させました。しかし、今回この手法を再び取ったとしても必ずしも成功するとは限りません。

仮に代表選を勝ち抜いたとしても、党内に対立軸を抱えたまま国会を乗り切るのは困難です。特に野党対策を進めるのは容易ではない事です。いずれにしろ9月14日の代表選に向かって水面下での激しい攻防が続くものと思われます。

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