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2010/10/12

ポピュリズムへの自制

「民主党代表選と小沢氏の政治とカネ」「菅改造内閣発足と高い支持率」「大阪地検前田検事の証拠改ざんと逮捕」「尖閣諸島沖での中国漁船衝突による船長逮捕と釈放」「東京第5検察審査会が小沢氏の強制起訴決定」「日本人2人のノーベル化学賞受賞」

たった一ヶ月間にマスコミが大きく報道した主な出来事です。

次々と変わるたびに国民の感心や話題も一夜にして変わります。例えば917日菅改造内閣発足時、内閣支持率は読売新聞で66%にも跳ね上がりました。

ところが、924日中国漁船の船長を那覇地検が釈放したらマスコミは菅首相や関係大臣を徹底して批判し出したのです。

内閣支持率は、読売新聞では53%まで急落。事実この時は、党派や立場を超えて、大多数の国民が怒ったのですし日本人のナショナリズムめいたものがめらめらと燃え上がり、一時政府も弁明に追われ、苦り切っていたのです。

ところがです。その直後の104日、今度は小沢一郎氏の強制起訴決定のトップ記事です。テレビ・新聞・雑誌も瞬く間に小沢氏の政治とカネにチャンネルを切りかえたのです。

国民の耳目はまたまた一夜にして、小沢批判に集中です。あれだけめらめらと燃え上がった日本人のナショナリズムめいたものが一挙に消えたのです。

たまたま強制起訴の発表日が決まっていたのかもしれませんが、これによって国民の関心を「船長釈放」問題から「政治とカネ」に切りかえたメディア戦略の勝利だったとの専門筋の見方もあります。

一連のこうした流れを見ているとこれまで私が何度も指摘して来た事ですが、マスメディアに一方的に強い影響を受け兼ねない現代社会の一面が気になるところです。一つ一つ、冷静に背景を探りながらじっくり考える事も必要な事でないでしょうか。

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