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2011/01/16

菅改造内閣と政局

改造内閣はやっとのことで組閣されたという感じです。仙谷氏の後の官房長官にしても、岡田幹事長や野田財務相、藤井前財務相らに断られ続け、参院選敗北の責任を取らされた枝野氏で落ち着いたということですから、先々が心配です。

奇異に感じられますが、与謝野氏の起用は首相が税制改正と財政再建、社会保障改革に強い意欲を持っているということでしょうし、海江田氏の経済産業相起用もあくまでTPPに参加するという首相の強い意志を示したものと思います。

又、今回の人事は、一方では挙党体制といいながら小沢系排除であり、150名ものグループを完全に締め出したように見えます。そして、仙谷氏や枝野氏、前原氏ら「凌雲会」のメンバーが主軸となり、これに岡田幹事長を加え、首相を支えることになるのでしょう。

今後、党内融和と野党への対応にいっそうの柔軟な姿勢が望まれています。そうした状況を踏まえてこの陣容を見て気になるのは、皆さん優れた方々ですが、どちらかといえば「理詰めと排除の論理」に重きを置くクールなタイプと見られていることです。

さて、通常国会は24日から始まりますが、この内閣にとってまず新年度予算を成立させることが最重要です。その際、関連法案をどうやって通すのかが問われます。首相は衆議院の2/3条項にこだわっているように見えますが、民主党の衆議院の議席は2/3(320)に満たない306です。

首相は昨年から水面下で公明党への接近を図かりましたが、事実上失敗に終わりました。となれば、後は国民新党の4議席と社民党の6議席をアテにするしかありません。そして、ここに無所属3名を加えて、319名になるわけです。しかし、社民党が民主党の呼びかけに易々と乗ってくれるのでしょうか。

いずれにしろ、3月末がヤマ場になるであろうと思います。万が一、予算の通過がならない場合、総辞職か解散しかないでしょう。

もうひとつの焦点は、小沢氏の問題です。強制起訴が決まったとき、首相が離党勧告に踏み切るかどうかです。もし決断した場合、小沢氏がそれに従うか否かが注目されます。党内に踏みとどまることも、すんなり離党ということも考えられます。

離党の場合、小沢氏ひとりなのか、多数を引き連れていくのかです。あるいは混乱が深まり、政界再編に発展することもあり得ます。この間、国会では野党が徹底して攻めてくるでしょう。成り行きによっては、相当に追い詰められる展開も予想されます。

この夏まで目の離せない政局となることだけは間違いないだろう―と私は見ております。

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