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2011/05/02

福島原発問題を考える(3)

4月に入ってから一期生50名が入っている北辰会の定例会の席上、空本議員から福島原発についての報告が有りました。氏は東大工学部出身(工学博士)で原子力の設計にも携わってきた専門家なのです。

「今回の事故は全く人災です。官邸の初動体制が間違っていたんです。」原子力安全委員会も原子力保安院も全然駄目です。第一、斑目委員長を始め原子物理学の専門家がいません。水素爆発が起きることが全くわかっていなかったんです。委員長は菅首相に爆発は起きないと間違った助言をしています。それと東電や政府(経産省)の言うがままで、何も言えないんです。原子力委員会は総入れ替えすべきです」と言うのです。

北辰会のメンバーでない平議員も専門的な立場から同じことを指摘するのです。「日本の原子力政策は余りリスクを強く主張する学者を排除して政策を進めてきたのです。原子力安全委員会等のメンバーもその通りです。したがって、原発の設計でも安全性の面ではかなり問題があった」と見てきたと私に言うのです。

422日付の朝日新聞は「海外メディアが見たニッポン」というコーナーで、南ドイツ新聞のクリストフ・ナイハード氏が同じようなことを言っていると紹介しています。「日本では、政府の中枢を取り囲んでいるのは、東京電力、原子力安全・保安院、原子力安全委員会を含め、原発を推進する立場の人間ばかりで反対意見を述べる人がいない」(同氏)。

一連の流れを見てみますと、原発は「国策」として強力に進めてきた面があり、安全委員会のメンバーなども、同調する「御用学者」ばかりを集めてきたのでないか―と疑いたくもなります。また、原子力政策を進める資源エネルギー庁も、それを安全の面から監視する原子力保安院も、同じ経済産業省の中にあること自体がおかしいと思います。314日の党部門会議で増子参議院議員が「だから前々から保安院を独立させろって言ってきたじゃないか」とカンカンに怒ったのも当然です

すでに指摘されているところですが、原子力安全委員会は今後、独立機関としてもっと権威あるものにし、保安院もこの下部に置くべきではないでしょうか。政府に対しては、科学的専門的見地から強く進言ができるようにしなければならない―と素人ながら思います。今回の福島原発はすべて、後手後手になったと指摘されていますが、腰が引けてはっきり専門的立場から発言できなかったとしたらとんでもないことだと言わざるを得ません。

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