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2011/08/22

激しさ増す代表選

民主党の代表選が近づくにつれいろんな動きが出て来ました。

前回、菅首相を担いだ皆さんは、仙谷さん主導の下で野田さんを担いで、短期決戦で勝負をつけようとしましたが、野田さんの『増税路線』が以外に不評を買いトーンダウン。

すかさず、自公との「大連立」の看板に架け替えましたがこれも与野党の以外な反発でこれも不発です。仙谷さんにとっては全くの計算違いだったでしょう。

今回、野田さんで乗り切り、来年9月の代表選で、前原さんでいこうというシナリオが崩れ、グループ内からにわかに前原さんへの要請と本人の出馬への瀬踏み行為です。

もしも前原さんが出るとなると野田さんは大打撃ですし、断念ならば野田さんの今後は無いでしょう。

他方、小沢グループの動きですが、海江田さんを支持するか、鹿野さんを支持するのか、今だ(22日現在)態度を鮮明にしておりません。慎重に事態の推移を見つめていると思います。

手堅い百数十名の国会議員が集まっているグループですので、立候補する方にとっては接近するのは当然のことです。それにつけてもマスコミの論調が気になります。

22日(月)の読売では、「小沢グループどう動く」の大見出しのあと、『元代表処分見直し争点に』『国民の信頼失うの声』とあります。

記事では、渡辺周代議士がTBS番組で小沢氏の処分撤回をやったら国民の信頼を失うと指摘したとあります。

しかし、今回の代表選の争点が、元代表の『処分見直し』とか、『脱小沢』、『反小沢』だったら、我々国会議員にとっても、国民にとっても全く意味のないしらけた代表選に成り兼ねません。

今回は代表が即、首相になるのですから、主要政策で論陣をはる代表選にして頂きたいものです。「大震災や原発事故の処理の事」「増税路線か否か」、経済財政政策をめぐって、「積極財政か緊縮と財政規律を求めるのか」。「エネルギー政策の歴史的転換」をめぐる事、「安全保障」とかいくらでも争点が有るのです。

今回新聞であれ、テレビであれマスコミは、煽り行為めいた事ではなく、冷静に政策論争を中心にすえた構成にしていただきたいものです。

又、22日(月)の朝日二面のトップは、『軽量級続々名乗り』の大見出しです。これには笑ってしまいました。かつて岸首相の自叙伝を読んだ時、岸さんが、「新聞の見出し、あれは天才ですヨ」と話した事を思い出しました。

先輩議員には失礼ながら、後々の為に名乗りを上げているのだとか、ポスト狙いだとか、色々と囁かれているのです。

しかし、この代表選は、卑しくもこの国家の最高指導者を事実上選ぶ誠に重要な選挙です。

正直な所、わが党の代表選『軽量級続々名乗り』などと「揶揄」だけはされたくないものだと思えてなりません。

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2011/08/18

終戦記念に思うこと

戦争が終わって66年が過ぎました。

日米戦で日本が打ちのめされた事など、知らない若者たちも沢山おられると思いますが、しかし、今こそこの国の歴史を振り返ってみる事も誠に大事だと思います。

この国家と国民を戦争に巻き込み、すべてを破綻に追い込んだのは何故だったのか。戦争回避は出来なかったのか。この時期になると私はいつもそのことを考えるのです。

当時の世界経済や政治の動向など複雑な背景や事情を上げれば切りがありませんが、少なくとも当時の『官僚の無責任体制』と『政治家の弱腰と愚かさ』だけは、最悪だったと思われてなりません。

関東軍の高級参謀、参謀本部の中堅エリート、陸海軍のトップ等『軍部官僚』がどんどん戦争へ突き進んで行った事。

ヒットラー総統に心酔した大島駐独大使、松岡外相等、一部の外務官僚達は、世界の潮流を見誤り「日独伊三国同盟」締結を強引に進め、ついには国際連盟を脱退し、世界からこの国が孤立を深めていった事。

こうした動向を抑え切れず、軍の力に怯えながら屈し、時の流れに乗ってしまった近衛首相を始めとする『無責任で愚かな政治家達』

これらの人達の責任は、今も決して歴史から消え去ることはないと思います。

今、政局が混乱し、経済が低迷し、国民の不安や不満が極度に高まっているのに、指導者たる首相が、国家の方針や方向性を決められず、国民の気持ちを一時的に繋ぎ止めるため、安易な『ポピュリズム』に走り続けてきた事も無責任極まりないと思います。

国家官僚の不信を買い、大方の国会議員や国民に嫌われ、権力者として追いつめられている首相とそれを支える一部の政治家達。

過去の歴史を振り返る時、余りにも今の状況と重なる部分が多く、いたたまらない気持ちになってしまいます。

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2011/08/08

8月中の政変はあるか

先週金曜日(5日)、委員会と本会議があるという事で国会内で待機しておりましたが、結局取り消しの通知。2つの重要法案を衆議院で通しても自民の参議院側が難色を示しているとの事なのです。

再生エネルギー特措法案に関しては、経済産業委員会で727日と83日に集中審議に入り、自公側からの修正事項もほぼ出揃い、採決の見通しは十分立っていたのです。

だが参議院の自民側が政局に絡めて土壇場で難色を示してきたのです。

自民にとって、この法案と特例公債法案を通しても首相が本当に辞任するかどうか、疑心暗鬼になっているのです。又、ゆさぶりだけゆさぶり、首相のドサクサ解散を狙っているともみえます。

民主党執行部は、今月中の辞任と代表選実行を目論んでいたのでしょうが、恐らく日程的に無理でしょう。

逆に首相は法案を通さない限り辞任しないぞ、と居直り、脱原発と自然エネルギー推進をかかげ、更に次々と新たな日程を積み重ねようとしています。

しかし、今や党内はそれほど甘くないと思います。

ここしばらく政局を静かに見つめていた小沢一郎氏が、いよいよ動き出します。

今週の水曜日、参院の小沢系一年生が、小沢氏を講師に招いて勉強会を始めます。

これはこう着状態を打開する大きなインパクトになるかもしれません。又、これまでいずれのグループにも属してなかった中間派が、首相の即退陣を求めて署名活動に入り50名以上すでに同意したとの見方もあります。

仙石前官房長官は、前原グループや野田グループを結集させ、自民の大島副総裁とも連絡をとり、反小沢で結集し政局の主導権を握ろうとしています。しかし、今回はメディアを巻き込んだ「脱小沢」や「反小沢」の戦法は通用しません。

野田氏や馬淵氏はすでにきっぱり否定しているようです。

やはり次の政局の主導権は、このままでいけば国会議員を少なくとも100名以上抱える小沢氏が握る事になるだろうと思います。

又、今月中に参議院で首相の問責決議案を出すのではないかとの見方も有力です。

このあと衆議院で再度、不信任案が提出されるか否か、それが、議運でつき返されたら、どうなるのか。野党の自公は首相を追いつめドサクサ解散を狙うでしょうがそれがどうなるのか。

いずれにしろ、お盆が終わる8月下旬頃から9月初旬にかけて政変劇は確実に始まる事になるでしょう。

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流行と公徳心を考える

山手線に乗っていていつも思い出すのは、私が若かった頃の車内の情景です。何十年も前の話になりますが、当時は車内で新聞や書籍を読んでいる乗客がずいぶん多かったものです。その後、いつの頃からかは定かでありませんが、ヘッドフォンで音楽を聴く若い人たちの姿をよく目にするようになりました。

そして、近頃は携帯電話やスマートフォンに皆さん夢中のようです。メールを読んだり各種情報を熱心に収集しているのでしょうか、車内に出入りするときも目は画面に釘付けで、誰かにぶつかりそうになろうがお構いなしです。世代の違いもあり、私などはそんな場面を見ると戸惑ってしまいます。

また、極端に丈の短い女性のスカートも不思議です。夏が近づくにつれて、短いだけではなく薄く透けているかのような素材も出てきました。これは、家と外の区別がなくなってしまったのではないか―と感じるほどです。

私が高校生だった頃、昭和30年代の初めくらいは体育の先生がいかめしい顔をして巻尺を手に持ち、女生徒のスカートの長さを計って回り、ひざ上5センチだの3センチだのとうるさかったものでした。

ところが、今ではひざ上20センチ、30センチ丈もざらです。世の殿方もおそらく、目のやり場に困っているのではないでしょうか。何年か前に品川駅のエスカレーターで女性のスカートを手鏡で除いて逮捕された大学の先生もおりましたが、今やそん馬鹿げたことをする必要もありません。

これも「流行」といえば確かにそうなのでしょうし、「私が何をしようが勝手ではないか」と反論されればそれまでかもしれません。しかし、古いといわれるかもしれませんが、私はこの国から「公徳心」とか「恥の文化」といったものがすっかり消えてしまったような感じで寂しい思いがしてきます。

どんなに時代が変化しても、最低限、人間として持ち続けなければならないのが「倫理観」「公徳心」であろうと私は考えます。欧米はキリスト教が国民に定着しており、その精神が彼らの倫理観の奥底に深く根付いています。

逆に、欧米の識者からは「日本人は宗教を持っていない」という指摘をよく受けます。私はこれに対しては「いや、そんなことはありません。日本には仏教や神道など古来から立派な宗教が存在し、新興宗教もちゃんとありますよ」と切り返したいのです。

ただ、仏教に限って見ると日本には高名で立派な僧侶がたくさんおられる反面、大方の国民はなかなか仏教の精神を理解せず、「葬式仏教」ととらえているのも嘆かわしいことです。だからといって、戦前のように国家として宗教教育や道徳教育を徹底せよ―と主張するつもりは毛頭ありません。

既に述べましたように、人間として最低限持ち続けなければならない倫理観・公徳心というものを「国民教育」として国家がある程度の責任を持つべき―と思いますが、皆さんはどうお考えでしょうか。

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2011/08/07

自公に押しまくられる民主党

先週、民主党の看板だった「子ども手当て」を廃止し、来年度から自公の掲げる「児童手当て」に戻すことを3党合意しました。民主党の幹部は「マニフェストを下ろすのではない」と言い訳していますが、どう考えてもおかしいと言わざるを得ません。

一昨年の衆議院選挙の際、民主党の掲げたマニフェストの金看板が「子ども手当て」であり、お子さんを抱える若い世代の絶対的支持を得たばかりでなく、広く国民の皆さんの理解も頂いた政策でありました。

少子化が急速に進み、人口減少と高齢化への対応がこの国の大きな課題となっている中、子育てを社会全体で広く支えていきましょう―ということで始まった制度でした。それを特例公債を成立させるための駆け引きで、この大切な旗を降ろしてしまったのです。

自公はさらに手を緩めることなく「高速道路無料化」や「農家への戸別所得補償」など、民主党の重要な公約を取り下げさせようとしています。政権与党の公約次々と潰し、徹底して民主党のイメージダウンを図ろうとしている自公もまた酷すぎると言えるでしょう。こうした自公の姿勢は、極端な例えかもしれませんが、餅屋に「モチ」の看板を下ろせと迫るようなものだと思います。

岡田幹事長を始め、民主党執行部の皆さんは自公のこうした駆け引きに、これ以上振り回されないでいただきたいものです。

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2011/08/01

増税論議をどう見るか。

政府は先に東日本大震災の復興期間を10年間とし、事業費を総額23兆円と決定しました。

そして最初の5年間に19兆円を投資する事としました。この19兆円のうち、6兆円は一次二次補正にすでに盛り込まれており、この財源は剰余金や繰越金でまかないますが残り13兆円の財源をどうするかで党内は議論沸騰したのです。

政府案では、子供手当等の歳出削減や国有財産売却等、税外収入とともに、残る10兆円は、「復興債」で調達しようとしたのです。しかも、この復興債の償還財源を所得税や法人税、タバコ税などの増税でまかなおうと言うのです。

しかし、執行部は党内の根強い反対意見に抗しきれず結局発行額や財源、償還期間を明記しない事で決着しました。

一連の動きを見て、私はどちらかと言うと増税路線には賛成しがたいのです。なぜかと申しますと、日本経済が長期間のデフレで低迷している事です。

GDP(国内総生産)を始め、各種経済指標を見ても明白なのです。

こんな時に法人税や所得税、消費税等の増税に踏み切ったら、経済は更に、悪化するでしょう。

昨年の税制改正の時も経済団体からは、法人税軽減の強い要請が有り、このままでは日本企業は国際競争力を失うとの大合唱でした。

それじゃ「復興債」を何で返すのかという事です。私は、第2の予算といわれる数百兆円の特別会計(埋蔵金)の積立金や剰余金の一部でまかなうべきだと思います。

財務省の平成21年度「特別会計決算概要」を見ますと、各特別会計の剰余金の合計が29兆8254億円にものぼるのです。

要は政治的判断でここへ踏み込めるかどうかという事だけだと思います。

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