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2012/03/13

地方の産業が衰退する

皆さんは秋田というと寒い、遠い、そして農業県のイメージを強くお持ちになるでしょう。

確かに農業県なのですがしかし工業が全く発達してないという事ではないのです。

 

これまで日本がチップコンデンサー生産で世界の90%を占めていた当時、そのトップを走っていたのが上場会社のTDKですが、そのTDKの発祥の地であり生産の拠点が秋田なのです。

 

TDKは、これまでにかほ市を中心に15工場を持ち、下請け、孫請けを併せると最盛期には5000人以上の雇用を確保してきたのですし、現在でも3000人くらいだと思います。

いわゆる企業城下町として仁賀保は活力に満ちていたのです。

 

ところが今年に入って1月末、TDKは、3工場(従業員約700人)を閉鎖すると発表したのです。

昨年すでに3工場閉鎖も決めておりますので配置転換も含めて1000人規模の従業員に影響を及ぼすのです。

 

そればかりかTDKの専属下請けを続けてきた栄田電器(従業員450人)や板垣工業、享田工業も契約解除の通知を受けたのです。

更に、TDKも出資している地元で最も有力企業である由利工業も自社工場から600人の従業員がTDK直営工場に設備とも移管されるというのです。

 

こうした動きに追い打ちをかけるように今度は、半導体大手のエルピーダメモリが破綻し、同時に「秋田エルピーダメモリ」も79億円の負債を抱えて倒産したのです。

 

秋田にとっては雇用の面で大打撃ですし、地域社会そのものを衰退させてしまいかねません。

 

ところで、こうして倒産劇は、日本中いたる所であります。

日本のものづくりと生産拠点がどんどん消えております。今度のTDKについて言えば、韓国のサムスン等国際競争力に完全に負けてしまったのだと思います。

 

かつてチップコンデンサーは、TDKがトップで次いで村田製作所、京都セラミックなど常にゆるぎない地位を築いてきたのに今では、サムスンが割り込みTDKは4、5番目に落ちたとも言われております。

 

TDKは営業戦略の面でなりふりかまわぬ拡大基調を続け、品質や材料の質に問題があったとの指摘もありますが、やはり最後は急激な円高だと思います。

 

先般日銀は、インフレターゲット1%を決定し、円高是正にやっと重い腰を上げましたが、こうした国際競争力の面でさらなる追加策が必要だと思います。

また、政府の成長戦略が必ずしも成果を上げているとも思えません。

 

東日本大震災と福島第委1原発事故処理も重大なことですが、日本のものづくりが低迷し、産業の空洞化が進行しております。特に地方の産業振興と雇用確保には緊急の対策が必要と思えてなりません。

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