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2012/05/27

成長を続ける韓国

4月23日から26日まで、秋田県日韓親善協会経済視察団の団長として韓国を訪問しました。限られた日程の中で、韓日親善協会の会長・金守漢前国会議長、武藤正敏駐韓大使、大使館の経済部長・宇山智哉公使、韓国貿易協会・張豪根本部長らとお会いし、韓国の最近の経済状況を直接お聞きして意見を交換することができました。また、完成しつつある韓国のグローバルビジネス先進地・インチョン(仁川)経済自由区も視察いたしました。

ともあれ、韓国の成長ぶりは以下の数字に示されております。

・経済成長率は近年、4~5パーセントで推移。2008年後半からの世界的金融不安により、同年は2.2パーセント、2009年は0.2パーセントと急落したが、2010年は6.1パーセント、2011年は3.6パーセントとに。そして、2012年は3.7パーセントを見込んでいる。

・国民1人あたりのGNPは2007年に2万ドルの大台に乗った。2008年・2009年は落ち込んだが、2010年・2011年は再び2万ドル台に回復している。

・貿易については、2011年の輸出額が5537億ドル。前年比18.7パーセントの増で過去最高。輸入は5211億ドルで、前年比22.7パーセントの伸び。貿易総額で初めて1兆ドルを超えた。輸出相手国は中国がトップ。これに次ぐのが米国、香港、シンガポール、香港などだが、ASEANなど主要新興国も拡大傾向にある。

・FTAについてはEUと昨年、米国も今年3月に発効(発効済みは計8ヵ国)。

皆さんは以上をご覧になって、どのような感想をお持ちになられたでしょうか。私自身は、国内の政治・経済にさまざまな問題を抱えた韓国が、かつ国際金融市場におけるリーマン・ショックや欧州の財政不安といった出来事の影響を受けながらも、経済を回復させて着実に成長していると感じました。最も韓国は現在世界で12位か13位の経済国なのです。アメリカやEUとのFTAも発効されたのに続き、韓国は中国との交渉も進めております。また、交渉中や検討中も含めると相手国は18ヵ国にも及ぶのです。

さらに、今回の訪韓で驚かされたのは、インチョン国際空港の巨大さでした。4000メートルの滑走路3本が整備され、もう1本が開設予定といいます。国際貨物運送で世界第2位となり、インチョンは北東アジアのハブ空港として急浮上しています。そして、この空港近くに新しい国際ビジネス・物流・先端産業・医療・バイオなどグローバルビジネスのための大掛かりな拠点都市が建設され完成が近いのです。周辺のソンド(松島)地区やチョンラ(青蘿)地区を合わせると、その面積はおよそ169.5平方キロメートル、人口は64万人という大計画です。

Korea201204_2

ちなみに、私たちは日本大使館の案内で首都・ソウルから高速道路で1時間ほどのところにあるヨンドン(永宗)地区を視察しました。ここには、 海上に架かる20キロメートル以上の長い橋を渡って入ります。この地区の中心にある71階建ての北東アジア貿易センターの最上階から地区全体を見渡しましたが、一帯にはすでに高層ビルが林立していました。このヨンドン地区だけで170億ドルが投資され、人口29万8000人の都市を建設中なのです。韓国政府はここをグローバルビジネスの拠点都市に位置付け、経済の飛躍をねらっています。

私は今回の訪韓で、日本人が思っている以上に「韓国は急速に経済国家として急成長している」との印象を強くした次第です。

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