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2012/06/25

地に落ちた議会政治

増税をめぐってとうとう党内は「集団離党」という最悪な事態を迎えようとしています。

先週は、18日から20日まで3日間全議員の会議が開かれましたが、延々と法案に対する質問が続く中、結局は時間切れ、ヤジと怒号の中で打ち切り宣言で終わっています。

 

「めちゃくちゃ」と言うか、「泥仕合」と言うか。もうどうにもなりません。

先週からの小沢系による「集団離党」の動きに対し、「小沢一派出ていけ」「あいつらを追っ払え。その方がすっきりするんだ。」とか、怪文書が出回ったり、とんでもないデマが飛んだり。「どうせ官邸のやつらの謀略だろう」「金とポストで反対派を押えようとしているんだ」とか。

 

こうした動きに、自民党は、小沢切り分断作戦が成功しそうだとニンマリ。

しかし、会期が輿石幹事長に押し切られ98日まで伸びた事で、大島副総裁が、国会対策の幹部に「バカヤロー」と怒鳴り散らしたとか。

 

こんな事をやっていたのでは、民主も自民もありません。これでは国民があきれ返っているどころではなく議会制民主主義の危機です。

また、陰湿で謀略的なやり方は絶対に許されないし日本の民主主義の破壊につながりかねません。

 

先週末のどこかの世論調査で民主党の支持率はとうとう9%に急落。

この状態で選挙をやったら恐らくこの党は「カイメツ」です。

 

だが、全マスコミ応援の中、党が分裂騒動という犠牲をはらってでも野田首相の決断は固いのです。今日、26日午後緊急代議士会。明日午後、増税法案衆議院可決となるでしょう。

 

ただ、マスコミは増税法案が通ってから野田首相を歴史に名を残した、とほめたたえるのか、やがて増税反対に手のヒラを返したように加担していくのがよくわかりません。

 

ところで、私もそうですが、それぞれの国会議員の話を聞くと、地元選挙区の反応は圧倒的に増税反対が多いというのです。

マスコミの世論調査結果とは相当のギャップです。

 

最も世論調査は、昼に固定電話を対象にした調査です。昼間、自宅にいる方々は主婦や、じいさん・ばあさんも多いのです。そして案外テレビに釘付けです。

 

調査の対象が客観的と言っても偏っているのです。

インターネット関連の調査は全く逆の結果が常に出ているのです。

ちなみに、小沢さんに関するマスコミの調査では、いつも支持率は極端に低いのですが、インターネットでは圧倒的に小沢さん支持が多いのです。これをどう見るかです。

 

マスコミに左右されず、時代をどう見るか、少なくとも今回は政治家一人一人が自己の信念に基づき行動する時だと思えてなりません。

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2012/06/18

今、なぜ強行突破か

先週、民主・自民・公明の3党は社会保障関連法案をすべて棚上げし、消費増税に合意しました。社会保障関係をかなぐり捨て、増税1本で突進した野田首相はいったいどうなっているのでしょう。党内が分裂しようが、マスコミから「丸呑み」と言われようが、何が何でも今国会会期末までに決着しようとする意味が全くわかりません。

ところで2009年の衆議院選挙の時、民主党は4年間の増税はしないと国民に約束しています。その約束をしてもいない増税を通すため、他の公約をすべて破ってしまっては、国民が納得するはずもありません。

「高速道路無料化」「暫定税率の廃止」「子ども手当」「最低保障年金」「農家の戸別所得補償」「コンクリートから人へ」など、どれをとっても国民にとってわかりやすく、広く支持を得られそうな政策でした。大看板「国民の生活が第一」を掲げ、政権をとったら民主党はこれらの公約を実行する―と約束したのですから、国民は熱狂し、歴史的大勝利を治めたのです。

しかし今、農家の戸別所得補償以外ことごとくその旗を降ろしてしまったのです。これではひどすぎます。国民は怒り狂っています。落胆や失望どころではありません。地方議員を長くやってきた私も、あの大勝利の瞬間は「日本の政治が大きくかわるんだなあ」と感動したものです。当選後初の衆議院本会議場は民主党の国会議員が300名以上、自民党がたった118名でした。民主党が議席で自民党を圧倒し、鳩山首相の登壇に議場は熱狂したものです。

それが今や、国民は民主党の国会議員に向かって公然と「ウソつき」「裏切り」と罵りの言葉を投げかけます。このように、国民の怒りは頂点に達しています。今回の自公との合意は、選挙で掲げたほとんどの旗を降ろしたばかりか、民主党の立党の精神をも大きく踏みにじることになります。

もし21日までに強行突破すれば党は分裂し、混乱を招き、それに乗じて自民が手を突っ込んでさらにガタガタにされ、解散せざるを得なくなるでしょう。今のままで行けば、党がどんな努力をしても次の選挙は大敗北。民主党が再び政権の座につける可能性など皆無でしょう。

「民主党もダメ、自民党もダメ」。国民のすさまじい失望感と不信は、民主主義が最も敵とするファシズムに向かって、あっという間になだれ込んでいく危険をはらんでいるのです。我々は過去の歴史を振り返り、たった1人の愚かな政治家の判断が、すべての国民を不幸に導いたということを忘れてはなりません。

今こそ政治は歴史的教訓に学ぶ時ではないでしょうか

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2012/06/09

複雑怪奇な政争

小沢さんとの会談が不調に終わったのを受け、野田首相は自民党の側に舵を切り、社会保障と税の一体改革関連法案の修正協議を決意しました。しかし、自民党はあくまで解散を前提にしており、しかも民主党の看板である最低保障年金法案などの取り下げを強く要求しています。

もっとも、これに民主党が応じるわけはありません。既に野田首相と元小沢代表、輿石幹事長の間には「解散はしない」という暗黙の了解事項が存在しているのですし、関連法案の取り下げとなれば小沢系だけではなく中間派も反対に回ります。自民党の主張を受け入れれば、民主党内の混乱は目に見えているのです。

こうした動きの中、7日になって自民党は解散含みの強行突破が無理と判断し、一転して柔軟路線に切り替えて修正協議に応じる事を決定し、8日には「社会制度改革国民会議」創設を提案。民主党もこれに同意しました。これは社会保障関連の議論の一部を当面棚上げしようというのです。こうした自民党のやり方は実に巧妙―と言わざるを得ません。

「民主党の賛成派と組んで一挙に衆院で採決に持っていく。そうすれば、小沢一派は必ず反対に回り、民主党は分裂するだろう。党が割れてガタついているところに攻め込み、解散に追い込もう」。つまり、こういう作戦なのだと思います。

果たしてこれが成功するか否かですが、私は非常に難しいと見ています。仮に修正協議の場でトーンダウンして関連法案を取り下げることに合意しても、党内の合意を取り付けるのは至難の業です。ましてや、小沢系議員の皆さんは「絶対阻止」を掲げています。

もし、野田首相が党の分裂も覚悟の上で解散に打って出たとしたら、今の民主党の支持率では壊滅的な敗北が予想されます。自民党とてある程度の議席増は見込めても、大幅な伸びはありえません。

数日前の朝日新聞の世論調査によると、「消費税法案を今国会で成立させるべき」としたのは17パーセントに過ぎず、「こだわるべきではない」としたのは72パーセントでした。すなわち、この不況のときに国民の誰も得をしない増税なのに、野田首相はなぜ「不退転の決意」を連発し、のめり込んでいるのかです。これは私のみならず、多くの国民の皆さんも理解に苦しむところではないでしょうか。

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2012/06/04

原発事故と再稼働

夏の電力不足を乗り切るため、関西電力・大飯(おおい)原発の再稼働はどうしても必要だと言います。しかし、仕方ないと思いつつもほとんどの国民は「安全の方は本当に大丈夫なのか」という不安を持っていると思います。

再稼動、もう少し待てないものでしょうか。

考えてみると、何十年と原子力発電を推進してきた経産省の下部組織である原子力保安院では厳しいチェックは十分できそうにありませんし、原子力安全委員会にしてもあの「斑目委員長」以下全員そのままです。

国内でいちばん権威があると言われる原子力委員会も然りです。「原発推進」の太鼓持ちしかいないだの、「御用学者」ばかり―との批判を受けています。それでしたらやはり、ここはしがらみのない「原子力規制庁」という新しい組織の下で、世界の基準に合わせた厳格なチェックをし、もっとじっくり検証して再稼働に踏み切るべきだと私は思うのです。

時に、福島原発の「その後」です。先日、原発にくわしい同僚の平議員に素人ながら色々と聞いてみました。まず、放射能の話。今も毎日1号~4号機上空から数千万ベクレルの放射能が出ているというのです。それもセシウムだけの公表、なぜかプルトニウム、ストロンチウム、トリチウム、マンガン等危険な放射能は一切公表されていません。

ちなみに「メルトダウンした燃料棒や原子炉の圧力容器、格納容器はどうなっているのか?」と聞いたところ、「下はどうなっているのか、まったくわからない」という返答でした。しかも、メルトダウンした燃料棒は下に塊になっていて、それが高熱を出し続けているのだと言います。だから「ずっと放水して冷温状態にしておかなければならない」し、そのために1~4号機で毎日1200tの水を注入し続けているのだそうです。

燃料棒をどうやって下から取り出す技術もないようです。スリーマイル島の時は、ロボットを使って水の中で小さく切り刻んで引き上げたのだとか。そして、もっと危険なのはプールに入っている相当数の「使用済み燃料棒」です。さらには地下水の汚染、海の汚染―。恐ろしい話ばかりでした。

一時、朝日新聞の1面で「事故収拾へ」と報道されましたが、この話を聞く限りとんでもないこと言わざるを得ません。最後に「ひとたび事故が起きたら現在の科学技術では抑えることが非常に難しいのです」というお話をうかがいました。

ところが、こんな状態なのに一部には再び原子力は安全だという「神話」作りをしようとしています。同席した元阪大教授で電気工学の権威でもある熊谷議員は平議員に対して「そんなことはない」と、ついには私の部屋で大激論となり、私は割って入って「まあまあ」と場を治めたのですが、いろいろと考えざるを得ない内容のお話でした。

私は原発の推進派でも反対派でもないのですが、まだまだ収拾のつかない困難な状態が続いている福島第1原発のことは「絶対に忘れてはならない」「事故原因の徹底解明が必要だ」と思います。途中で蓋をして、有耶無耶のうちにあちこちで再稼働に踏み切ることがないよう、慎重にして頂きたいものです。

原発再稼動問題、皆さんはどのような思いでしょうか。

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