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2012/06/04

原発事故と再稼働

夏の電力不足を乗り切るため、関西電力・大飯(おおい)原発の再稼働はどうしても必要だと言います。しかし、仕方ないと思いつつもほとんどの国民は「安全の方は本当に大丈夫なのか」という不安を持っていると思います。

再稼動、もう少し待てないものでしょうか。

考えてみると、何十年と原子力発電を推進してきた経産省の下部組織である原子力保安院では厳しいチェックは十分できそうにありませんし、原子力安全委員会にしてもあの「斑目委員長」以下全員そのままです。

国内でいちばん権威があると言われる原子力委員会も然りです。「原発推進」の太鼓持ちしかいないだの、「御用学者」ばかり―との批判を受けています。それでしたらやはり、ここはしがらみのない「原子力規制庁」という新しい組織の下で、世界の基準に合わせた厳格なチェックをし、もっとじっくり検証して再稼働に踏み切るべきだと私は思うのです。

時に、福島原発の「その後」です。先日、原発にくわしい同僚の平議員に素人ながら色々と聞いてみました。まず、放射能の話。今も毎日1号~4号機上空から数千万ベクレルの放射能が出ているというのです。それもセシウムだけの公表、なぜかプルトニウム、ストロンチウム、トリチウム、マンガン等危険な放射能は一切公表されていません。

ちなみに「メルトダウンした燃料棒や原子炉の圧力容器、格納容器はどうなっているのか?」と聞いたところ、「下はどうなっているのか、まったくわからない」という返答でした。しかも、メルトダウンした燃料棒は下に塊になっていて、それが高熱を出し続けているのだと言います。だから「ずっと放水して冷温状態にしておかなければならない」し、そのために1~4号機で毎日1200tの水を注入し続けているのだそうです。

燃料棒をどうやって下から取り出す技術もないようです。スリーマイル島の時は、ロボットを使って水の中で小さく切り刻んで引き上げたのだとか。そして、もっと危険なのはプールに入っている相当数の「使用済み燃料棒」です。さらには地下水の汚染、海の汚染―。恐ろしい話ばかりでした。

一時、朝日新聞の1面で「事故収拾へ」と報道されましたが、この話を聞く限りとんでもないこと言わざるを得ません。最後に「ひとたび事故が起きたら現在の科学技術では抑えることが非常に難しいのです」というお話をうかがいました。

ところが、こんな状態なのに一部には再び原子力は安全だという「神話」作りをしようとしています。同席した元阪大教授で電気工学の権威でもある熊谷議員は平議員に対して「そんなことはない」と、ついには私の部屋で大激論となり、私は割って入って「まあまあ」と場を治めたのですが、いろいろと考えざるを得ない内容のお話でした。

私は原発の推進派でも反対派でもないのですが、まだまだ収拾のつかない困難な状態が続いている福島第1原発のことは「絶対に忘れてはならない」「事故原因の徹底解明が必要だ」と思います。途中で蓋をして、有耶無耶のうちにあちこちで再稼働に踏み切ることがないよう、慎重にして頂きたいものです。

原発再稼動問題、皆さんはどのような思いでしょうか。

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