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2013/03/10

法案成立の裏舞台

多くの国民の皆さんは「国会」について、おそらくはテレビのニュースなどで放映される本会議や予算委員会くらいしか思い浮かばないのではないでしょうか。また、あれが「国会」なのだと思い込んでいるかもしれません。

時には居眠りしている議員の姿、つまらない攻撃を繰り返すシーンが映し出されることもあります。あれをご覧になって、「国会議員はいい加減だ」と憤慨された方も多いことでしょう。しかし、実際はそうでもありません。たくさんの常任委員会や特別委員会があり、そこでは白熱した議論がそれぞれ交わされているのです。

特に委員会に付託される前に、与野党それぞれの政調会の各部会などで相当に詰めます。さらに、与党になると法案に関係する省庁の担当者、利害のある業界、時には学者や専門家を部会に呼び、相当に勉強しています。場合によっては小委員会やチームを作り、それこそ徹底的に学習します。

このようにして、それぞれの部会で法案は練られ、党の承認を受け、閣法であれば各省庁から国会に上がってきます。そして、それぞれの法案は本会議を経て、各常任委員会に付託されるのです。

この間、国会に上がってきた段階で、今度は与野党間の調整に入ります。入口で野党に拒否されるかもしれないとか、あるいは審議に応じてもらえそうだとか、さまざまな水面下でのやりとりを交わしながら各委員会の理事懇や理事会で審議日程が決められます。また、国会の運営全体のことになると、議運や国会対策委員会の仕事になります。

ですから、与野党とも議運や国会対策の役員は国会開会中、国会に張り付かなければなりません。国会対策委員長などはよく「1歩も外に出られない」とぼやいていますが、正に多忙を極めます。その点からすれば、地方議会は静かなものです。よほどのことがない限り、審議拒否や会期延長はありません。だいたいは日程通りに終わります。

国会では審議拒否など毎度のことですし、何でもありの凄まじい世界と言えます。「国権の最高機関」とされる国会が、実は「国家の権力闘争の場なのだ」と私が強く感じた所以であります。

さて、先の選挙で政権は変わりましたが、官僚の側はまったく無傷です。日本は「官僚国家」、あるいは「官僚主導」と言われておりますが、これはその点からしても明らかでしょう。結局、政治の権力闘争の繰り返しは政治家や政党を疲弊させ、官僚体制をさらに強めるだけだと思えてなりません。

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